ひび割れを自己修復する素材を開発
ひび割れを自己修復する素材を開発 / Credit:Depositphotos
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ひび割れを「自己修復」するスマホ画面を開発中!食用の油が研究の鍵

参考文献: sciencealert
2020.12.24 Thursday

「スマートフォンを落として画面にひびが入った!」というショックな経験をした人は多いでしょう。

ひび割れたスマホでしばらく生活したり、高額修理費を負担したりするのは私たちにとって辛いことでした。

しかし、そんな悩みも解決されようとしています。

韓国科学技術研究院(KIST)に所属する化学分子工学者ハクシュー・ハン氏ら研究チームが、12月15日付けの科学誌『Composites Part B:Engineering』にて、自身の亀裂やその他の物理的損傷を修復できる「自己修復材料」を開発したのです。

自己修復材料を応用するなら、ひび割れても自己修復するスマホ画面の開発できるかもしれません。

>参照元はこちら(英文)

亜麻仁油がひび割れを修復する

最初に研究チームが注目したのは、CPI(colorless polyimide)と呼ばれる材料です。

CPIは無色透明でありながら耐久性と引張強度において優れており、ガラスの代替品として活用されています。

特に航空業界、太陽電池、折り畳み式スマホ画面に現在利用されているとのこと。

そしてチームはこのCPIの特性を改ざんせずに自己修復を実現させるための方法を探りました。

亜麻仁油は空気に触れると硬化するという特性を持つ
亜麻仁油は空気に触れると硬化するという特性を持つ / Credit:Depositphotos

その結果、亜麻仁油(アマニあぶら)の特性が役立つと判明。

亜麻仁油は亜麻の種子から得られた油であり、一般的に食用・油絵具・木製品の仕上げとして利用されてきました。

しかし、亜麻仁油には空気に触れると硬化しやすいという特性があり、CPIの亀裂に染み込み修復することも可能とのこと。

研究チームはこの特性を利用し、ひび割れても自己修復する材料を開発することにしました。

次ページ亀裂が入っても自然に修復する「自己修復素材」

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