男性に下痢が多く、女性に便秘が多いのは、神経伝達物質の違いが原因だった
男性に下痢が多く、女性に便秘が多いのは、神経伝達物質の違いが原因だった / Credit:(左)Depositphotos , (右)Depositphotos
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「男性に下痢、女性に便秘」が多い原因を特定!痛みを和らげる物質が大腸で働いていた

2021.01.27 Wednesday

2020.12.29 Tuesday

research-er.jp https://research-er.jp/articles/view/95346 , 岐阜大学 https://www.gifu-u.ac.jp/about/publication/press/20201225.pdf

大きな原因がないにもかかわらず下痢や便秘が続く「過敏性腸症候群」に悩まされている人は多いようです。

そして、その症状は「男性が下痢」「女性は便秘」であることが多く、その違いは謎でした

ところが、日本・岐阜大学応用生物科学部の志水恭武教授は、12月21日付の科学誌『The Journal of Physiology』にて、便意異常の性差が神経伝達物質の違いによって生じていると発表しました。

>参照元はこちら(英文)

男性が下痢になりやすく、女性が便秘になりやすいのはなぜ?

志水教授らは以前から過敏性腸症候群の研究を行なっており、次のメカニズムが明らかになっていました。

痛み信号を受け取った脳は、痛み抑制物質を放出
痛み信号を受け取った脳は、痛み抑制物質を放出 / Credit:Depositphotos

最初、大腸に痛みの元となる刺激があると、その情報が脊髄を経由してに伝えられ、人は「痛み」を感じます。

そうすると脳は痛みを和らげるために、今度は脳から脊髄に痛みを抑える神経伝達物質を放出。

そしてこの神経伝達物質のうちセロトニンドーパミン(ドパミンとも言う)が痛みを緩和すると同時に、大腸の動きを促進していたとのこと。

つまり、本来は痛みを緩和するための物質が、副次的に大腸の動きにも影響を与えていたのです。

しかし、これらの研究結果だけでは、「なぜ男性と女性の便意異常に性差があるのか?」という疑問に答えていません。

そのため志水教授らはオスとメスのラットの大腸内にカプサイシンによる痛み刺激を与えて、それぞれの神経伝達物質の作用を調査することにしました。

次ページメスのラットはGABAの働きにより、腸内運動活性化の効果が打ち消されていた

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