お酒を飲むと「口内細菌環境が悪化する」ことが判明

life 2018/04/24
Credit: Visual Hunt
Point
・口の中にも細菌が住んでおり、悪玉菌と善玉菌によって独自の環境が作られている
・口内細菌環境が崩れることは、様々な病気の原因になる
・飲酒する人の口内細菌環境は、しない人より悪化している

 

口内には常に700種類もの細菌が住み着いていますが、細菌には健康に良いものもいれば悪いものもいます。最新の研究で、お酒を沢山飲む習慣がある人は、そうでない人よりも悪玉細菌が多くなり、善玉細菌の量が減ることがわかりました。

Drinking alcohol is associated with variation in the human oral microbiome in a large study of American adults
https://microbiomejournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40168-018-0448-x

口の中に有害な細菌が増えると、歯周病や心疾患、そしてある種の癌にかかりやすくなることが知られています。一方善玉菌は、こういった有害な細菌の増殖を抑える効果があります。

“Microbiome”誌で発表された研究によると、ニューヨーク大学の疫学者ジヨン・アンらは、飲酒が口内細菌環境(Oral microbiome)に及ぼす影響を包括的に調べました。研究に参加したのは55歳から87歳までの健康な成人で、多くは白人です。270人がお酒を飲まず、614人が適度にお酒を飲み、160人が大酒飲みでした。

そして被験者からそれぞれ唾液のサンプルを採集し、食事や飲酒他の生活習慣についても詳しく調査。研究者らは、各被験者のサンプル内の細菌の量を、遺伝子の型から測定し、そのデータをグラフにプロット。どの細菌が顕著であるのかを調べました。その結果、飲酒者ではバクテロイデス、放線菌、ナイセリアといった種類の細菌が多く発見され、それらはすべて有害な細菌でした。またカクテルを少し嗜む程度の飲酒者でも、善玉細菌のラクトバチルスが減っていたとのこと。

飲酒によって口内細菌環境の悪化が起こる原因はまだ明らかではありませんが、可能性として、アルコールに含まれる酸や、アルコール代謝の副産物などが考えられます。

どれくらいの量あるいは種類のお酒を飲めば、口内細菌環境が崩れるのかは、今回の研究では明らかにされていません。また、アルコールを含む口内洗浄液でも同じような影響が出るのかも気になるところです。研究者たちの次の課題は、飲酒がなぜ口内の細菌環境を崩すのか突き止めることです。

 

1日1杯のお酒なら身体に良いとか、量にかかわらずすべて身体に悪いとか、色々説はありますが、簡単にはやめられないのがお酒というもの。しかし健康のためには、飲酒はほどほどにしておいたほうがよさそうです。

 

via:CNN/ translated & text by SENPAI

 

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