NLPの応用でウイルスの突然変異を予測する
NLPの応用でウイルスの突然変異を予測する / Credit:Depositphotos
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「文を読むAI」がウイルスの突然変異を見つけられるかもしれない (3/4)

2021.01.27 Wednesday

2021.01.17 Sunday

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「文法」と「意味」という言語概念でウイルスを解釈する

NLPは言語概念によってウイルスを解釈する
NLPは言語概念によってウイルスを解釈する / Credit:Depositphotos

言語概念でウイルスをどのように解釈できるのか、例えで考えてみましょう。

【黒い、とげの大きな微生物】という文(配列)のウイルスがあるとします。

このウイルスには「からだが黒色の微生物」かつ「大きいとげを持つ微生物」という意味があります。

そこで免疫系は「大きいとげを持つ微生物」をブロックするようにします。

しかしウイルスは変異を起こして、【黒いとげの、大きな微生物】へと変化します。これは【、】の位置が変わるという些細な変異です。

ところが意味は大きく変わります。ウイルスは「黒色のとげを持つ微生物」「からだが大きな微生物」という意味に変化するのです。

当然、「大きいとげを持つ微生物」をブロックする免疫系には引っかからなくなります。

ちなみに、突然変異の仕方によっては、【黒いとげの大き、な微生物】となることもあります。

これは「文法的に正しくない=感染力が弱い」ので、ウイルスとして大きな影響を持ちません。

次ページ「文を理解するAI」は最先端モデルよりも高い結果を出した

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