「SNSが気になって仕方がない恐怖」は、個人の性格には関係がない

psychology 2018/04/25
Credit: GaudiLab / Shutterstock
Point
・“FOMO” を感じやすいかどうかは、個人の性格にあまり左右されない
・疲労やストレスを感じていたり、睡眠不足だと “FOMO” を感じやすい
・自分の社会活動に対する満足度が “FOMO” の感じやすさに影響する

 

“FOMO”(フォーモ)ってご存知ですか?

ド○モのケータイを連想したあなたは昭和生まれですね。

“FOMO” は “Fear Of Missing Out” の略。つまり、なにか「機会を見逃すことに対する恐怖」を指します。SNSを常にチェックして、他人の動向が気になって仕方がない人はこの “FOMO” に取り憑かれているといえます。

専門誌 “Motivation and Emotion” に掲載された最新研究において、カナダのカールトン大学とマギル大学の研究者たちは、人のどのような性格がFOMOと結びついているのか、またソーシャルメディアがFOMOとどう関連しているのかを調査しました。

Fear of missing out: prevalence, dynamics, and consequences of experiencing FOMO

https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11031-018-9683-5

その結果、「神経質」であったり「外交的」といった個人の特徴は、感じるFOMOに影響を与えていないことがわかりました。むしろFOMOに影響を与えるのは、「疲労」や「ストレス」あるいは「不眠」といった要因でした。また、ソーシャルメディアで自分が楽しいイベントを見逃していることを知ったとき、また人からそのことを聞いただけでも、同程度のFOMOを経験しているとのこと。

大学の新入生が対象となったこの研究では、生徒たちは7日間の日記をつけるように指示されました。また、その日に体験したことについていくつか質問を受け、学期の終わりには幸福度についてのオンライン・アンケートに答えました。

Credit: Pixabay

結局、生徒たちは二度とこない大学時代を「最大限楽しまなければいけない」といったプレッシャーのもと、FOMOを感じていることがいえます。また、あるマーケティング会社の調査では、FOMOは自分の社会的活動に対する満足度に影響されることが指摘されています。つまり、満足度が低いほどFOMOを感じやすくなるのです。

FOMOは「孤独」や「退屈」といったネガティブな感情を引き起こし、メンタル・ヘルスに大きな影響を与えます。心理学者のニック・ホブソンいわく、FOMOに打ち勝つには「自分がいま実際にしていることから得られるもの」に集中することが重要とのこと。しかし、言うは易く行うは難し。彼はさらに、「FOMOを克服する方法が開発されるまでは、“FOMOは年を重ねるごとに減少する” といった事実を頭に入れておいてください。そうすれば年をとるのが少し楽しみになりますから」と語っています。

 

多かれ少なかれ、皆さんも “FOMO” を感じたことがあるかと思います。

また、本場アメリカでは “JOMO” なる単語もうまれています。これは “Joy Of Missing Out”「見逃す喜び」を指す言葉で、“FOMO” の無意味さを批判したもの。

情報は無限大なのに対し、体は一つしかありません。これからの時代に対応していくためには “FOMO” よりもむしろ “JOMO” の態度が、私たちには必要になってきそうです。

 

「自撮り」を1日3回以上すると健康に悪いという研究結果

 

via: businessinsider / translated & text by なかしー

 

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