次世代の脳制御チップは光遺伝学を応用している。左はプロトタイプ、右はさらにバージョンアップしたもの
次世代の脳制御チップは光遺伝学を応用している。左はプロトタイプ、右はさらにバージョンアップしたもの / Credit:KAIST
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マウスの精神をスマホで操作できる「脳制御チップ」のワイヤレス充電化に成功! (2/3)

2021.01.31 Sunday
Wirelessly rechargeable soft brain implant controls brain cells https://www.sciencedaily.com/releases/2021/01/210126113658.htm
Soft subdermal implant capable of wireless battery charging and programmable controls for applications in optogenetics https://www.nature.com/articles/s41467-020-20803-y

次世代チップはコカインよりも強力な脳制御が可能

新たな脳制御チップはマウスの頭部に格納可能。一部刺激的な写真のためぼかして表示しています。
新たな脳制御チップはマウスの頭部に格納可能。一部刺激的な写真のためぼかして表示しています。 / Credit:Nature Communications

バージョンアップによって最も変化したのはチップの大きさと柔らかさです。

新バージョンの制御チップは素材を有機的な柔らかいものに変更しました。

また必ずしも必要でなかった精神薬カートリッジを排除することでチップの小型化と薄型化に成功します。

これら多数の改良により、プロトタイプでは不可能であった、マウスの頭部にチップの全てを埋め込むことが可能になりました。

残る問題は、従来通りの性能(制御機能)を発揮できるかです。

そこで研究者たちはマウスに多量のコカインを与えました。

コカインはマウスの脳に多大な影響を与え、コカインに特徴的な強力な反応を引き起こします。

しかし研究者がスマートフォンでマウスの脳に埋め込まれた制御チップを起動すると、コカイン関連の行動が全て失われ自然な動きに戻りました。

この結果は、新バージョンの脳制御チップはコカインの効果を打ち消せるほどの強い精神制御能力をもっていることを示します。

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