プラズマを推力にするロケット
プラズマは固体・液体・気体に次ぐ、第四の状態です。
物質にエネルギーを加え続けると、原子核と自由電子それぞれが自由に飛び回る不安定な状態になるのですが、この特殊な状態をプラズマと呼びます。
そしてこのプラズマはロケットや航空機に推進力を与えるために利用できます。
実際、現代のプラズマロケットでは、エンジン内でプラズマを作り出し、そこに電場を与えることで粒子を加速・噴射させているのです。
ただしこのプラズマロケットでは、小さな推力と速度しか得られず、宇宙旅行するにも時間がかかってしまいます。
エブラヒミ氏が考案した新しいプラズマロケットは、電場ではなく、磁場によって粒子が加速するとのこと。
これにより毎秒数百kmの速度が出せると言われており、これは既存のプラズマロケット速度の10倍にあたります。