風力発電機のプロペラで多くの鳥が死亡している
風力発電機のプロペラで多くの鳥が死亡している / Credit:IdentiFlight
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風力発電機のバードストライクを解決! 鳥が近づくとプロペラを止める「スマートカメラ」がワシの命を救う

2021.02.07 Sunday
Smart Cameras That Stop Wind Turbines When Birds Approach Massively Reduce Eagle Deaths https://www.iflscience.com/technology/smart-cameras-that-stop-wind-turbines-when-birds-approach-massively-reduce-eagle-deaths/
Eagle fatalities are reduced by automated curtailment of wind turbines https://besjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/1365-2664.13831

風力発電は環境に優しい方法でエネルギーを生み出すことができます。

ところが一部の反対派からは「風力発電機のプロペラが鳥を殺す」と大きな反発を受けてきました。

実際に2013年以前では、アメリカの風力発電機により、毎年14万~32万8000羽の鳥が死亡していたのです。

こうした問題に対処するため、アメリカの企業「IdentiFlight」は、鳥が近づくと自動でプロペラを停止させるスマートカメラシステムを開発。

1月20日付けの科学誌『the Journal of Applied Ecology』によると、このシステムにより、ワシの死亡数が大幅に減少したとのことです。

鳥を感知し、プロペラを停止させるスマートカメラシステム

1km先の鳥を感知し、風力発電機を停止させる
1km先の鳥を感知し、風力発電機を停止させる / Credit:IdentiFlight

新しく開発されたスマートカメラシステムは、鳥の接近を感知でき、風力タービン(プロペラ)を停止させることができます。

鳥の感知を可能にしているのは、頭部に取り付けられた8つの広視野カメラです。これにより、周囲の映像を絶えず監視しているのです。

しかし、鳥以外にも、雲、牛、車、人、飛行機など移動するものはたくさんあります。

そこでIdentiFlightテクノロジーは、「マスキング」アルゴリズムが採用。鳥に近い動きだけを自動的に判断し、その他は無視することができるのです。

その後、取得したデータは基地局に転送され、鳥の飛行経路を分析。関連する風力発電のプロペラを停止させるかどうか判断します。

ちなみに分析できる情報は、3次元位置情報、速度、軌道、保護すべき対象種などであり、1km離れた場所を飛んでいる鳥でも数秒以内に分析結果を出せるとのこと。

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