兄弟が見つけた中で最大級の化石!
兄弟が化石を発見したのは、先月27日のこと。
2人は建設作業員として働きつつ、時間の許すかぎり、自宅近くのビーチへ化石狩りに出向いていました。
そして、浜辺の砂利道から突き出した巨大な骨に出くわしたのです。
骨は数日間続いていた悪天候により、運よく地上に姿を現したと見られます。
弟のジョーさんは「骨は波打ち際にあったので、発見がもう少し遅れていたら、海にさらわれていたでしょう」と話します。
骨は30キロ近くもあり、2人がかりで担いで自宅に持ち帰られました。
その後、兄弟は地元のサンドタウンにある恐竜博物館のマーティン・マン博士に連絡。
写真を送って、見解を求めました。
マン博士は「画像を見るかぎり、マンモスか牙を持つ古代ゾウの上腕骨と思われます。年代特定には調査が必要ですが、それらが生息していた12万5000〜1万年前の間のものでしょう」と説明します。
また「マンモスと古代ゾウの化石は、以前にも同地域で見つかった例がありますが、これほど状態の良いものは初めてで、とても興奮している」と続けました。
兄弟はプロの手による調査を望んでいますが、イギリスは現在、新型コロナに伴うロックダウン中であり、専門家とコンタクトが取れません。
ロックダウンが解除されるまでは、自宅で細心の注意を払いつつ、保存する予定です。
ジョーさんは「私たちはこれまでも多くの化石を発見してきましたし、家の飾り棚は化石のコレクションでいっぱいです。
しかし今回の化石は、その中でも最大かつ状態も完璧で、今だに発見が信じられません。見るたびに、部屋にある他の化石がなんでもないものに思えてきます。
おそらく一生に一度の発見で、これ以上のものには今後出会えないでしょう」と話しています。