触れなくてもアクティブになる非接触スイッチ「Kinetic Touchless」
触れなくてもアクティブになる非接触スイッチ「Kinetic Touchless」 / Credit:STUCK
technology

withコロナの新技術「触ってないのに押せる非接触スイッチ」が登場

2021.02.09 Tuesday

コロナウイルスの流行によって、現在は多くの人々が公共の設備に触れるという行為に抵抗を感じているかもしれません。

シンガポールのデザイン集団 STUCK Designは、以前からそんなコロナ時代に合わせた新しいデザインを発表していますが、今回、触れなくても起動する非接触のスイッチ「kinetic touchless」を公開しました

このスイッチの新しい点は、触れていないのに触れている感覚を再現できるところだといいますが、それは一体どういうことなのでしょうか?

STUCK https://www.stuck.sg/portfolio/kinetic-touchless/

触ってないのに触っている感覚があるスイッチ

触れなくてもスイッチが反応する。
触れなくてもスイッチが反応する。 / Credit:STUCK

非接触のインタラクション技術は、以前から存在していますが、問題となるのは触っている感覚がないため、装置がちゃんと反応しているのかよくわからないところです。

今回発表された「kinetic touchless」は、その問題を解決させる技術だといいます。

このスイッチは、離れた場所の動きを模倣することで、直接触っていないのに接触による相互作用の触覚が再現されているのです。

触れていなくても押したり引いたりという動作を再現する。
触れていなくても押したり引いたりという動作を再現する。 / Credit:STUCK
近づかれたことに対する反応がある。
近づかれたことに対する反応がある。 / Credit:STUCK

この「kinetic touchless」は触れていなくても、押す引くといったジェスチャーに反応した動きを返すことができます

これまでの非接触ボタンは、アクティブになったことをって知らせたりしていました。

しかし「kinetic touchless」は、その反応を指の動きを模倣してボタン自体が内側へ沈み込むという動作によって応答します

これによって触れていないのに接触の感覚を再現することができるのです。

触ってないのに指の動きを模倣して沈み込むスイッチ。
触ってないのに指の動きを模倣して沈み込むスイッチ。 / Credit:STUCK

非接触技術は、なんとなく手応えがなくて使いづらいという印象があります。

しかし、触っていないのに動きがきちんとフィードバックされると、その使い心地は大きく変化するといいます。

新型コロナウイルスの驚異的な感染力のために、現代は公共のものに触れる行為に強い抵抗を感じるようになってきました。

実際汚染された表面に触れることで、感染が拡大する恐れは存在しています。

けれど、こうした見た目にもユニークな新技術の登場は、憂鬱な社会の中でちょっとした楽しみになるかもしれませんね。

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