長期麻酔は「脳の接続」を変え認知障害を引き起こす？　退院後に患者の家族が感じる違和感を明らかに (3/3)

麻酔が引き起こす認知障害をとめる有効手段は存在しない

今回の研究により、長期麻酔が脳細胞の接続を大きく変えることが示されました。

この結果は、多くの患者において退院後の精神障害が「単なるストレス」ではなく、脳回路の強制的な変更が原因であることを示します。

ですが現在、長期麻酔の認知的な副作用を止めるための有効な方法は存在しません。

研究者たちは今後、麻酔が脳細胞に与える影響を調べることで、副作用を最小限に抑える方法を探っていくとのこと。

もし成果が出れば、長期麻酔の負の影響を最小限におさえることができるかもしれません。