空中浮遊映像技術によるトイレパネル
空中浮遊映像技術によるトイレパネル / Credit:村上開明堂
technology

「ホログラムのトイレボタン」が開発される 非接触型で安心な社会を実現(日本) (2/2)

2021.02.22 Monday

前ページ「空中浮遊映像」による非接触インターフェース

<

1

2

>

空中映像と空中高感度センシングの融合

パリティミラーのメカニズム
パリティミラーのメカニズム / Credit:株式会社パリティ・イノベーションズ

共同開発に携わったパリティ・イノベーションズは、もともと「パリティミラー」という空中浮遊映像技術を開発していました。

パリティミラーとは、下にある物体を反対側(上)の空中に浮かび上がらせるデバイスです。

通常の鏡がを反射して虚像を作り出すのに対し、パリティミラーは特殊な構造によって透過&空中に光線を集めて実像化できるのです。

そしてこの技術に組み合わされるのが、村上開明堂が独自開発した「空中での高感度センシング技術」です。

空中で操作する指の位置を絞り込む高速応答センサーであり、現在特許出願中とのこと。

これにより、非接触センサーにありがちな「なかなか反応せずにイライラする」といった現象がなくなると考えられます。

つまり共同開発によって、物理インターフェースの操作反応により近い、「空中浮遊映像インターフェース」が生まれたのです。

村上開明堂は2022年の非接触FPTシステム量産化を目指しており、数年のうちに一般化する可能性があります。

SF世界で度々登場してきた「空中に浮かんだ映像キーボードをカタカタ入力する」夢が実現するのもそれほど遠くないかもしれませんね。

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

テクノロジーのニュースtechnology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!