胎内で兄弟とくっついてしまった?
スキッパーは、頭と胸部が1つずつ、骨盤、下部尿路、生殖器官、尻尾が2つずつあり、足は6本あります。
また、背中には「二分脊椎(Spina Bifida)」の兆候も見られています。
二分脊椎とは、神経管欠損の一つであり、脊柱の癒合が不完全である状態を指します。
深刻な場合は、筋肉の衰弱や身体麻痺、痛覚の鈍化、排尿・排便の障害を起こす危険性があります。
今のところ、四肢の動きは活発で、刺激にも敏感であり、よく食べて排尿・排便にも問題は見られません。
しかし、成長するにつれて、歩行の補助や理学療法が必要になることも予測されます。
ニール動物病院の獣医師によると、「スキッパーは先天性結合障害を患っている」とのこと。
「もともと母親の胎内に双子の兄弟がいたようですが、発生過程でうまく分離できず、お互いが1つにくっついたまま生まれてしまった」と説明します。
不幸中の幸いで、命に別状はない一方、スキッパーは母親に育児拒否されており、今は飼い主が哺乳瓶で育てています。
飼い主は、今後必要になるかもしれないスキッパーの手術費用を賄うため、「GoFundMe」で募金活動を始めました。
スキッパーはすでに飼い主の自宅に帰っていますが、獣医師は「今後もスキッパーの健康状態と成長を監視しつつ、問題が発生した場合はすぐに援助ができるようにしたい」と述べています。
飼い主は「今週月曜の朝には、スキッパーはより活発になり、ベッドの上を元気に這い回るようになりました。彼女が健康に成長できるよう全力でサポートしていきたい」と話しています。