6本足で生まれた「スキッパー」
6本足で生まれた「スキッパー」 / Credit: dailyuknews
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元気な「6本足の子犬」が誕生! 母親の胎内で双子がくっついてしまった?

2021.02.24 Wednesday

先週、アメリカ中南部・オクラホマ州にあるニール動物病院(Neel Veterinary Hospital)にて、6本足をもつメスの子犬が生まれました。

犬種は、オーストラリアン・シェパードとボーダー・コリーのミックスで、新たに「スキッパー(Skipper)」と命名されています。

現時点では健康に問題もなく、いたって元気であるようです。

Meet Skipper! Puppy is born with SIX legs due to conjoining disorders https://dailyuknews.com/science/meet-skipper-puppy-is-born-with-six-legs-due-to-conjoining-disorders/

胎内で兄弟とくっついてしまった?

スキッパーは、頭と胸部が1つずつ、骨盤、下部尿路、生殖器官、尻尾が2つずつあり、足は6本あります。

また、背中には「二分脊椎(Spina Bifida)」の兆候も見られています。

二分脊椎とは、神経管欠損の一つであり、脊柱の癒合が不完全である状態を指します。

深刻な場合は、筋肉の衰弱や身体麻痺、痛覚の鈍化、排尿・排便の障害を起こす危険性があります。

今のところ、四肢の動きは活発で、刺激にも敏感であり、よく食べて排尿・排便にも問題は見られません。

しかし、成長するにつれて、歩行の補助や理学療法が必要になることも予測されます。

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Credit: dailyuknews

ニール動物病院の獣医師によると、「スキッパーは先天性結合障害を患っている」とのこと。

「もともと母親の胎内に双子の兄弟がいたようですが、発生過程でうまく分離できず、お互いが1つにくっついたまま生まれてしまった」と説明します。

不幸中の幸いで、命に別状はない一方、スキッパーは母親に育児拒否されており、今は飼い主が哺乳瓶で育てています。

飼い主は、今後必要になるかもしれないスキッパーの手術費用を賄うため、「GoFundMe」で募金活動を始めました。

哺乳瓶でミルクを飲むスキッパー
哺乳瓶でミルクを飲むスキッパー / Credit: gofundme

スキッパーはすでに飼い主の自宅に帰っていますが、獣医師は「今後もスキッパーの健康状態と成長を監視しつつ、問題が発生した場合はすぐに援助ができるようにしたい」と述べています。

飼い主は「今週月曜の朝には、スキッパーはより活発になり、ベッドの上を元気に這い回るようになりました。彼女が健康に成長できるよう全力でサポートしていきたい」と話しています。

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