SFのように高速で手のひらが印刷されていく
SFのように高速で手のひらが印刷されていく / Credit:Advanced Medical Materials
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人体の「高速3D印刷」に成功

2021.03.10 Wednesday

Rapid 3D Printing of Materials with Livings Cells for Organ Replacement https://www.medgadget.com/2021/03/rapid-3d-printing-of-materials-with-livings-cells-organ-replacement.html
Fast Stereolithography Printing of Large‐Scale Biocompatible Hydrogel Models https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adhm.202002103

SFのような、人体の高速印刷が可能になりました。

2月15日に『Advanced Medical Materials』に掲載された論文によると、既存の50倍もの速度で生体材料を3D印刷することに成功したとのこと。

超高速で3D印刷を行うことで、インクとして使われる細胞の損傷を最低限に抑えられます。

人体の超高速3D印刷に成功!

吊り下げ式の3D印刷。液面下では次々にヒドロゲルが積層され、連続的な印刷が行われている
吊り下げ式の3D印刷。液面下では次々にヒドロゲルが積層され、連続的な印刷が行われている / Credit:Advanced Medical Materials

近年の技術の進歩により、生きた細胞を含む生体材料を3次元的に印刷(3D印刷)できるようになりました。

しかし既存の3D印刷は1つの臓器の印刷において数時間もの時間を要してしまうことが問題でした。

印刷の速度が遅ければ細胞は環境負荷に耐えられずダメージを受け、健康な臓器を形成できなくなってしまいます。

そこで今回、ニューヨーク州立大学の研究者たちは、既存の印刷速度の50倍にも達する驚異的な高速3D印刷技術(FLOAT)を開発しました。

この新しい方法は、光による固化条件を正確に制御することにより、上の動画のように、材料の連続的な成長が可能となっています。

そのため、従来は6時間ほどを要していた手のひらの印刷を数分で行うことが可能となっています。

3D印刷された肝臓には血管系が張り巡らされている
3D印刷された肝臓には血管系が張り巡らされている / Credit:Advanced Medical Materials

また新たな方式は、センチメートル単位での制御が可能であるため、上の図のように血管ネットワークを作れます。

次ページ臓器移植の代替としての印刷技術

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