イソギンチャクを手に挟む「キンチャクガニ」
イソギンチャクを手に挟む「キンチャクガニ」 / Credit: peerj
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毒イソギンチャクを挟んだ拳でパンチを繰り出す「キンチャクガニ」 その共生関係がナゾすぎる (2/2)

2021.03.13 Saturday

When boxer crabs fight, anemones are the real winners https://www.dw.com/en/when-boxer-crabs-fight-anemones-are-the-real-winners/a-37348358 Pom-pom crabs prune their living decorations like bonsai trees https://www.newscientist.com/article/2119851-pom-pom-crabs-prune-their-living-decorations-like-bonsai-trees/

仲間から奪ったイソギンチャクを「クローン増殖」させる?

これまでの研究で、キンチャクガニはイソギンチャクを失くすと、別の仲間から奪い取ることが分かっています。

しかし、総横取りというわけでもなく、たいていは片方だけを奪って、それをハサミで2つに裂いてクローン増殖させるのです。

2つに割れたイソギンチャクはおよそ数日の間に元の大きさまで再生します。

実験中でも絶対にイソギンチャクは放さない
実験中でも絶対にイソギンチャクは放さない / Credit: peerj

また、イソギンチャクのDNAを広範囲にわたって調べてみると、1匹のカニがもつ左右のペアは同一のクローンであることが多く、また、別個体でもDNAがかなり似ていました。

これは、野生下でよく奪い合いが発生し、頻繁にクローン増殖させていることを示唆します。

それから、カニはイソギンチャクを時々噛んだり、削ったりしながら、大きくなりすぎるのを防いでいます。

その代わり、イソギンチャクはカニの食べ残しをもらえるのだとか。

しかし、両者の共生関係で最も奇妙なのは、単独で暮らすイソギンチャクがまったく見つからないことです。

研究者たちが何年もかけて探し続けているのに、カニから離れて生きているイソギンチャクは一度も見つかっていません。

つまり、キンチャクガニが、いつ、どこで、どのようにイソギンチャクを仕入れてくるのか分かっていないのです。

カニのみぞ知る秘密の仕入れ先があるのか、それともカニ自らが、どこかでこっそり繁殖させているのか。

キンチャクガニとイソギンチャクの関係はまだまだ謎だらけです。

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