乾燥させてつくる携行食クルト
乾燥させてつくる携行食クルト / Credit:Paul Munhoven / Wikipedia
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中央アジアの遊牧民が食べてきた「古代の携行食」を再現! (2/2)

2021.03.12 Friday

前ページ古代遊牧民から受け継がれてきた乳製品携行食「クルト」

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遊牧民の携行食クルトの伝統的な手作りレシピ

アーミテージ氏が公開したクルトのレシピは、タジキスタン生まれの家庭料理Max Malkiel氏のレシピを参考にしています。

材料

全乳または低脂肪乳:2リットル

ギリシャヨーグルト(プレーン):大さじ6

塩:適量

ドライハーブ、スパイス:お好みで適量

ステップ1:カティーク作り

① 鍋で牛乳を50℃に加熱してから火を止め、ヨーグルトを入れてかき混ぜます。

② ①をガラス瓶に入れ、厚手のタオルを3枚使って保温します。

③ ②を温かい場所に置いて8時間ほど発酵させます。とろみのあるヨーグルト「カティーク」が完成!

ステップ2:スズマ作り

カティークを水切りする
カティークを水切りする / Credit:Susie Armitage

①カティークに塩を入れ、味を調整します。

②布にカティークを注ぎ、上部を輪ゴムで固定。シンクなどに掛けて水気を切ります。

③8時間放置すると、水切りヨーグルト「スズマ」が完成! パンにつけたり、野菜につけたりして食べることができます。

④クルトにするためには、さらに数日間水切りする必要があります。スズマにスプーンを刺して立つようになったら頃合いです。

水切りヨーグルト「スズマ」
水切りヨーグルト「スズマ」 / Credit:Susie Armitage

ステップ3:クルト作り

①スズマに塩やハーブ、唐辛子などのスパイスを加え、味を調整します。

②好みのサイズにちぎってボール型に丸めます。

③木のまな板の上にスズマボールを置き、清潔なふきんをかぶせます。日当たりの良い暖かい場所で数日間乾燥させると、携行食「クルト」の完成です。

アーミテージ氏が手作りしたクルト
アーミテージ氏が手作りしたクルト / Credit:Susie Armitage

完成したクルトは通気性の良い布袋に入れ、乾燥した場所で保管できます。また、紙袋に入れて冷蔵庫で保管することも可能です。

塩味が効いた伝統携行食クルト。興味がある方はぜひ手作りしてみてください。

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