特殊なT細胞が分泌するニューリチンは害になる抗体を作るB細胞を消失させる
特殊なT細胞が分泌するニューリチンは害になる抗体を作るB細胞を消失させる / Credit:ナゾロジー
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あらゆるアレルギーや自己免疫疾患を抑えるタンパク質を発見 (2/2)

2021.03.17 Wednesday

前ページあらゆるアレルギーや自己免疫疾患を抑えるタンパク質「ニューリチン」

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自己免疫疾患を静脈注射で治せる日が来る

ニューリチンを静脈注射するだけで自己免疫性の疾患を治療できるかもしれない
ニューリチンを静脈注射するだけで自己免疫性の疾患を治療できるかもしれない / Credit:Canva

今回の研究で、私たちの体には生まれつき、自己免疫疾患を取り締まる仕組みが存在することが示されました。

また、取り締まりにおいて中心的な役割を果たす「ニューリチン」は正常な免疫能力を落とさずに、有害な免疫能力だけを除去できる可能性が示されています。

研究者チームは、ニューリチンを元にした仕組みを創薬に適応することで、アレルギーをはじめとした様々な自己免疫疾患を、ニューリチンの注射だけで治療できるようになると考えています。

もし成功すれば、あらゆる自己免疫疾患が治療され、そばアレルギーの人がそばを食べられるようになったり、ひざ関節にリュウマチをかかえる人がマラソンランナーになることも可能になるでしょう。

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