ツイッターにコロナ蔓延の兆候が現れていた?
ツイッターにコロナ蔓延の兆候が現れていた? / Credit: jp.depositphotos
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新型コロナ発見以前にアウトブレイクの兆候が「ツイッター」に現れていた 疫病学の予測ツールとなる可能性

2021.03.25 Thursday

COVID-19 warnings were on Twitter well before the outbreak of the pandemic https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/isfa-cww012221.php
Early warnings of COVID-19 outbreaks across Europe from social media https://www.nature.com/articles/s41598-021-81333-1

世界が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の存在に気づいてから、すでに1年以上が経ちました。

ウイルスのような目に見えない敵は、最初の蔓延を捉えられず、気づいた頃には時すでに遅しという状態になりがちです。

しかし、イタリア・IMTスクールは最新研究で、新型コロナウイルスの確認以前に、ツイッター上で感染拡大の兆候が現れていたことを発見しました。

研究チームは「ツイッターが疫病学の予測ツールとして活用できるかもしれない」と話しています。

研究は、1月25日付けで『Scientific Reports』に掲載されました。

ツイートから「見えない感染」を特定?

研究チームは、2014年12月〜2020年3月1日までのツイートから、ヨーロッパの主要な7言語(英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポーランド語、オランダ語)で打たれた「肺炎」というキーワードを含むすべてのツイートを集め、独自のデータベースを作成しました。

「肺炎」が選ばれた理由は、新型コロナ感染症(COVID-19)の最も特徴的な疾患であることや、2020年のインフルエンザシーズンの流行がその前の数年間より軽度であったこと(「肺炎」がコロナに関連している可能性が高い)などです。

チームはその後、2019年12月〜2020年1月までの間、つまり、2019年12月31日に「最初の原因不明の肺炎症例が特定された」とWHO(世界保健機関) が発表してから、2020年1月21日に「COVID-19が重篤な伝染病である」と公式に認定されるまでの数週間において、「肺炎」と言及したツイート数を過大評価しないようデータベースを調整しました。

調整をしなければ、すでにCOVID-19と認識されたツイートやリツイート、マスメディアの報道ツイートなどが混ざってしまい、アウトブレイクの第一波が正確に特定できなくなるからです。

そして分析の結果、2020年1月の時点ですでに対象となったヨーロッパの国のほとんどで、「肺炎」に言及したツイートが増加していました。

(a )2019年12月〜2020年1月の「肺炎」ツイート数、(b)2019と2020の冬期間における相対的変動率
(a )2019年12月〜2020年1月の「肺炎」ツイート数、(b)2019と2020の冬期間における相対的変動率 / Credit: nature

例えば、イタリアでは、2020年の最初の数週間の「肺炎」ツイートの増加率が、2019年の同月同週より明確に高くなっています。

イタリアの最初の感染者は2020年の2月21日に確認されているので、アウトブレイクの兆候が、その数週間前にすでにツイッター上に現れていたことになります。

フランスも同じパターンを示しましたが、イギリス、スペイン、ポーランドではそれより2週間ほどの遅れが見られました。

次ページのちにアウトブレイクが報告されたエリアと一致!

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