発展途上国では手術後の感染が大きな問題に

世界保健機関(略称:WHO)によると、アメリカでは手術後2~4%の人に傷口の感染が生じるのに対し、発展途上国では平均11%にもなるとのこと。
特に帝王切開では術後感染の傾向が強く、アフリカの一部の国では帝王切開で出産した女性の最大20%が感染しているのです。
この問題の対処するため、これまでに導電性材料でコーティングされた「スマート縫合糸」などが作られてきました。
スマート縫合糸が感染を感知し、その情報をスマホやパソコンに送るのです
ところが、発展途上国ではそれら電子機器さえあまり浸透していません。
そこでテイラー氏は、世界中どんな場所でも比較的容易に入手でき、特別な道具がなくても感染を見分けられる縫合糸を開発することにしました。