17歳の高校生が新しい縫合糸を開発
17歳の高校生が新しい縫合糸を開発 / Credit:Society for Science
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「感染を変色して知らせる縫合糸」を高校生が発明! 根菜ビーツで染めるだけ (3/3)

2021.03.31 Wednesday

前ページビーツの縫合糸は変色して感染を知らせる

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17歳の高校生の今後に期待!

ビーツの縫合糸は画期的ですが、これが実用レベルに達するにはいくつかの課題があります。

新しい縫合糸で感知できるのは皮膚の感染症だけであり、傷口表面下の感染には対応していません。

また染料を吸収する縫合糸は、細など染料以外も吸収するため、逆に細菌の隠れ家になり得ます。

加えて、世界中で現在利用されている安価で高性能な縫合糸と競争できるほどの性能も持たせなければいけないでしょう。

ダシア・テイラー氏は科学・数学コンテスト「Regeneron Science Talent Search」のファイナリストに
ダシア・テイラー氏は科学・数学コンテスト「Regeneron Science Talent Search」のファイナリストに / Credit:Society for Science

それでも、17歳の高校生が世界の問題に目を向け、解決に迫る新しい縫合糸を生み出したことは称賛に値します。

科学・数学コンテスト「Regeneron Science Talent Search」の運営に携わるマヤ・アジメラ氏は次のように述べました。

「テイラー氏がこのプロジェクトを今後どのように活用していくのか楽しみです。そして長期的には、彼女がどんな問題を解決し続けて、世界をより良い場所にしていくのか、とても興味があります」

現在、テイラー氏はビーツ縫合糸の課題を乗り越えるために研究を続けています。

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