喫煙で肥満や大腸がんのリスクが上がる「腸内細菌環境」の悪化が判明、電子タバコはセーフ

science_technology 2018/05/02
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Point
・小規模実験で、喫煙者の腸内細菌環境が悪化していることが判明
・電子タバコ利用者と非喫煙者の腸内細菌環境は同じ

 

喫煙者の腸内細菌を調べる研究が初めて行われ、喫煙者の腸内細菌環境が非喫煙者や電子タバコ利用者のものと異なることがわかりました。

ニューキャッスル大学に率いられた国際研究チームは、喫煙者と電子タバコ利用者そして、非喫煙者の大便、口内、そして唾液の中の細菌環境を解析しました。“PeerJ”誌に発表された結果によると、喫煙者の腸内細菌に変化が見られ、大腸がんや大腸炎のリスクを増やす、「プレボテラ」という細菌が増えていました。その一方で、クーロン病や肥満と関係があるとされる、有益な働きの「バクテロイデス」というプロバイオティクス菌の減少も見られました。それとは対象的に、電子タバコのユーザーの腸内細菌環境は非喫煙者と代わりがありませんでした

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研究を率いたニューカッスル大学のクリストファー・スチュワート博士はこう述べています。「人間の体内にいる細菌の数は、体細胞の数よりもずっと多く、そのトータルの重さは脳より重いのです。それにもかかわらず、その健康への影響は理解され始めたばかりです。さらなる研究が必要ではありますが、電子タバコが喫煙よりも腸内細菌環境へのダメージが少ないという発見は、電子タバコへの移行を促したり、完全に喫煙をやめるための道具として電子タバコ使う要因となるでしょう」

研究は初期のパイロット実験であり、被験者はそれぞれ10人ずつと少ないですが、腸以外を見た、口内や唾液のサンプルでも、細菌環境の変化が喫煙者で見られました。ここでも、電子タバコユーザーと非喫煙者は似たような細菌環境でした。

研究者たちは研究の規模を上げるとともに、性別の偏りもなくし、性に特異的な細菌環境への影響も調べたいと考えています。

 

まだ電子タバコに変えるのは早いかも? 電子タバコがDNAに損傷を与え、ガンのリスクをあげるという研究結果

 

via: Eurek Alert!/ translated & text by SENPAI

 

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