緊縛プレイを好む人の心理メカニズムとは
緊縛プレイを好む人の心理メカニズムとは / Credit:Depositphotos
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緊縛プレイを好む人は逆に「安定な精神」を持っている

2021.04.11 Sunday

一部の人々は緊縛プレイを好む傾向があり、サディズムやマゾヒズムといった嗜虐的性向をもっています。

ベルギー・アントワープ精神医学研究所のAlana Schuerwegen氏ら研究チームは、調査により彼らの心理的メカニズムを明らかにしました。

これにより緊縛プレイを好む人が安定型の愛着スタイルをもっており、相互依存関係を快適に感じるタイプだと判明。

研究の詳細は、2020年9月18日付の学術誌『Sexuality Research and Social Policy』と2020年9月15日付けの学術誌『Archives of Sexual Behavior』に掲載されました。

Studies provide new insights into possible psychological mechanisms underlying interest in BDSM https://www.psypost.org/2021/04/studies-provide-new-insights-into-possible-psychological-mechanisms-underlying-interest-60235
The Psychology of Kink: a Survey Study into the Relationships of Trauma and Attachment Style with BDSM Interests https://link.springer.com/article/10.1007/s13178-020-00438-w The Psychology of Kink: A Cross-Sectional Survey Study Investigating the Roles of Sensation Seeking and Coping Style in BDSM-Related Interests https://link.springer.com/article/10.1007/s10508-020-01807-7

緊縛プレイを好む人は、過去に虐待を受けているのか?

BDSMを好む人々は幼少期に虐待されていたのか?
BDSMを好む人々は幼少期に虐待されていたのか? / Credit:Depositphotos

緊縛プレイを好む人やサディズムまたはマゾヒズムな人の嗜虐的性向は、「BDSM(Bondage , Discipline ,Sadism , Masochism)」と呼ばれます。

これまで多くの人は、「BDSMを好む傾向が虐待など過去のトラウマから来ている」と考えてきました。

ところが、BDSMに関する実証的研究はほとんど存在していません。

そこでSchuerwegen氏ら研究チームは、BDSMを好む人々と一般の人々の両方で、心理的調査を行ないました。

研究には771人のBDSM集団と518人の一般集団が参加し、幼少期における外傷経験との関連性が明らかにされました。

その結果、BDSMの好みと幼少期の虐待は無関係だと判明。

ただし、参加者のうち何人かは、成人期に殴打などの身体的虐待を経験したと報告しています。

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