キノコが実用化されない2つの理由
1つ目の理由は、スピードです。
有害物質の除去は、汚染物質の100%除去にくわえ、スピーディーさが求められます。
先のキノコが、自然界のあらゆる物質を分解することは知られていますが、その分解スピードや効果は完全に解明されていません。
そのため、工業的なスケールでの技術開発が難しいのです。
もう1つの理由は、お金です。
キノコを利用した技術開発に取り組む専門家はいるものの、効果がすでに実証され、大衆が求める商品が作られているわけではないので、なかなか投資が集まらないのです。
それでもキノコを含む菌類には無限の可能性が秘められており、プラスチックの他に、農薬、除草剤、石油などの浄化に役立つと目されています。
今後この分野に注目が集まり、技術開発が進めば、将来的に地球が直面する環境危機のいくつかは回避できるかもしれません。