これまでの「星形成」概念が覆る。宇宙空間は一様ではない可能性

space 2018/05/02
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Point
・国際研究チームが、太陽系から遠く離れた星生成領域を観測
・これまで想定されていた星の質量と分布の関係性が成り立たないことが判明
・これが事実だとすれば、宇宙空間は一様な空間ではないことが証明される

 

私たちが思っているより、宇宙は複雑なのかもしれません。

フランス国立科学研究センター率いる国際研究チームが、太陽系から遠く離れた宇宙空間で、星が形成される時に生じる核の質量と分布を観測。それにより、これまで太陽系付近で考えられてきた核の分布と異なることが発見されました。

Credit: ESO/ALMA/F. Motte/T. Nony/F. Louvet/Nature Astronomy /観測された星生成領域W43-MM1の様子

現在、星の核の質量と分布数については依存関係があると考えられています。特に、太陽より質量の大きな星については、ある空間の体積における星の数はその核の質量が増大するにつれて減少する「サルピーター関数」という関係式が成り立つと想定されています。この関係は、太陽系やその周辺では成立することが確認されています。

Credit:ESO/C. Malin

今回研究チームは、チリにある大型電波干渉計を用いて、太陽系から1万8千光年離れた星生成領域であるW43-MM1と呼ばれる空間を調査しました。

その結果、太陽やその100倍にもなる質量の核を多数発見。これは、ある空間体積における核の数と質量の関係であるサルピーター関数に相反するものとなります。これが事実だとすれば、宇宙空間は一様に同じような空間ではないことになります。

論文共著者のケンス・マーシュ氏は、「この発見は非常に興味深く、星が形成されるときの核の質量と実際に形成された時の質量の関係性に疑問を投げかけています」と述べています。

 

宇宙が一様な空間でないとすると何が起因しているのか、宇宙を一様だと考える宇宙原理は崩壊するのか…。ナゾがナゾを呼びそうな発見です。

 

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via: EurekAlert / translated & text by ヨッシー

 

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