インディアン・ジャンピング・アント
インディアン・ジャンピング・アント / Credit: Clint Penick
biology

2021.04.21 Wednesday

驚異!女王になるために「脳の25%を潰す」アリ (2/2)

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王座を剥奪すると1ヶ月で元どおりに

ペニック氏と研究チームは、約30のコロニーを対象に、各コロニーにつき2匹の新女王を追跡調査しました。

1匹はコントロール群として、普通に女王の仕事(産卵)をしてもらいます。

一方で、もう1匹は実験群として、1ヶ月間チームの準備した独房に入れ、他のアリから完全に隔離した状態に置きました。

すると、隔離された新女王はすぐに卵を産まなくなり、働きアリのような振る舞いに戻ってしまったのです。

独房から解放してみると、卵巣が未発達なためか、働きアリに捕らえられ、数時間拘束されました。

その後、コロニーに戻った元女王を6〜8週間後に解剖したところ、卵巣は完全に縮小し、も元のサイズに戻っていたのです。

この傾向は実験群のすべてに見られ、平均して約1ヶ月で元のサイズに戻っていました。

新女王(左)と働きアリ(右)の変化
新女王(左)と働きアリ(右)の変化 / Credit: royalsocietypublishing

ペニック氏は、この奇妙な可塑性について、「生息地のインドは気温が非常に高く、女王の死亡率も他種に比べて高いため、すぐに後継を務められるよう進化したのではないか」と推測しています。

研究チームは、この点の解明も含め、他に同じような可塑性を持つアリがいるか調べていく予定です。

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