天の川銀河が過去に近くの銀河によって強く揺さぶられていた?

space 2018/05/03

Point
・天の川銀河が3億年から9億年前、強い重力の波にさらされた可能性がある
・天の川銀河から7万光年離れた「射手座矮小楕円銀河」の接近によるもの

 

宇宙は複雑で、絶えず変わっていく場所です。しかしそれは、星の爆発やブラックホールの衝突に限られた事ではありません。私たちがいる天の川銀河でさえ、いまだに回復しきれない巨大な揺さぶりを最近受けた可能性があるのです。

先週ガイア衛星のミッションで膨大なデータが送られてから、世界中の科学者たちがそのデータの意味を理解しようと、この二日間でおよそ30もの新しい論文が発表されています。その中でも特に興味深い論文のひとつが、天の川銀河が3億年から9億年前の間に、石を池に投げ込んだような強い重力の波にさらされた可能性を示唆しているものです。

「ここで紹介したいのは、私たちの銀河が摂動に苦しんでおり、そしてそれが外部の衛星銀河との相互作用で起きたといえるような、明確な証拠を得たと言うことです」と、バルセロナ大学のテレサ・アントジャ氏らは“arXiv”に書いています。

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欧州宇宙機関の発表によると、ガイア衛星からののデータは、天の川銀河の17億の星に関する新たな情報が含まれていました。そのうち13億の星については正確な動きの情報が、700万の星については実際の速度も含まれています。新たな研究に携わった研究者たちは現在、位相空間での銀河を研究するためにこの情報を使い、どのように星の速度が星の位置を変化させているのかといった議論を行っています。

その星たちの動きによって、ほんの数億年前に起きた重力的な影響からの回復の過程にある可能性が示されました。それは、天の川銀河から7万光年離れて軌道をまわる星の集合である「射手座矮小楕円銀河」の接近によって引き起こされたのかもしれません。

宇宙のスケールからすると一瞬なのかもしれませんが、数億年前の影響がいまだに観測できると言うのは驚きです。私たちの天の川銀河は、意外と活発な場所のようですね。

 

宇宙観が変わる? 超巨大な古代銀河の衝突が発見される

 

via: arxiv, gizmodo / translated & text by SENPAI

 

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