顔認識で3千人もの孤児が身元特定に成功(インド)

science_technology 2018/05/03
Point
・インドで顔認識技術を用いた、孤児の身元を特定する試験が行われた
・行方不明の子どもと孤児の写真をマッチング
・約3千人もの孤児の身元を特定することに成功

 

著しい経済発展を遂げる一方、レイプや貧困など、様々な社会問題が深刻化しているインド。中でもその孤児の多さは大変問題となっています。しかしその問題が、科学技術によって解決されるかもしれません。

インドのニューデリー警察は、顔認識技術を用いて3千人近くの孤児を特定することに成功しました。子どもたちは現在、親元へ返されている途中とのこと。

これは顔認識技術を用いた運用試験で、2018年の4月初旬に行われました。この技術は、行方不明になった子どもたち6万人分の顔写真と、およそ4万5千人もの孤児の写真を、顔認識プログラムでマッチングさせたものです。

インドでは子どもの失踪が根深い問題となっており、毎年数千人以上もの子どもたちが消息を絶っています。子どもたちは孤児院に入ることもあれば、誘拐されて売春婦や労働者として働かされていることもあります。

今回の顔認識技術の応用により、不運にも親元を離れてしまった子どもたちを、もう一度親のところへと結びつけることができました。

国家子ども権利保護委員会のヤシュワント・ジェイン氏は、「人を特定できるようなソフトウェアによって、行方不明になった子どもたちを再び家族の元へ帰らせることができるなんて、これ以上素晴らしいことはない」と述べています。

 

親と会うことなく一生を過ごすかもしれなかった孤児たち。問題はまだ解決したわけではありませんが、科学技術によって彼らが再会を果たせるようになったのは嬉しいニュースですね。

 

via: ScienceAlert / translated & text by ヨッシー

 

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