極地の氷の融解が過去30年間地球の軸を変えていたと判明!
極地の氷の融解が過去30年間地球の軸を変えていたと判明! / Credit:Canva
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極地の氷の融解や地下水の汲み上げが 過去30年間で地球の回転軸をずらしていた!

2021.05.08 Saturday

Climate change has been altering Earth’s axis for at least 30 years https://www.livescience.com/climate-change-shifts-poles.html
Polar Drift in the 1990s Explained by Terrestrial Water Storage Changes https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1029/2020GL092114

気候変動がポールシフトを誘発していたようです。

3月22日に『Geophysical Research Letters』に掲載された論文によれば、1990年代以降、極地の氷の融解と地下水などのくみ上げによる質量分布の変化が原因で、地球の回転軸にズレが生じているとのこと。

地球の回転軸は公転面に対して僅かに傾いており、四季をうみだす要因になっている重要な要素です。

軸が横転してしまうようなことはないものの、持続的な水の質量移動はジワジワと地球の回転にも影響を与えているようです。

極地の氷の融解が地球の回転軸を変えていたと判明!

前世紀は南側に移動していたが、2005年のグリーンランドの氷が融解が原因で東側に移動方向が変わってきた
前世紀は南側に移動していたが、2005年のグリーンランドの氷が融解が原因で東側に移動方向が変わってきた / Credit:NASA / JPL-Caltech

地球の回転軸は、地球内部のマントルの対流や海流と風の変化など、さまざまな影響を受けています。

しかし、や氷の分布変化が与える影響は今世紀に入るまで詳しくわかっていませんでした。

ですが2002年に打ち上げられれた気候実験衛星により、重力場の測定値を利用して水や氷の変化を監視できるようになると、興味深い結果が観察されるようになりました。

例えば2005年に起きたグリーンランドの急速な氷の融解は、グリーンランドの質量を大きく削り、軸を東の方向へ、一気に移動させました。

この結果は、気候変動が地球の回転軸に大きな影響を与えていることを示します。

しかし、重力測定による詳細な観測が行われる以前のポールシフトに、どれほど気候変動が影響していたかを調べる試みは難航していました。

研究者たちは1995年から2020年にかけてのシフトが1981年から1995年の15年間でのシフトの17倍高速化したことを知っていたものの、氷の融解が原因だと断定には至っていませんでした。

そこで今回、研究者たちはシミュレーションを用いて、1990年代に起きたシフトと氷の融解の関連性を算出しました。

結果、極地からの氷の融解がシフトを起こすのに十分な質量移動であり、シフト全体の要因のほとんどを占めることを突き止めました。

また残りの要因の多くも、非極地地点での地下水のくみ上げなど、水の質量移動が原因でした。

どうやら現在の地球の回転軸は、マントルの流れや風の変化よりも、氷や水によって支配されているようです。

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