夢と知りながらみる夢「明晰夢」がメンタルに良い効果があることがわかる

spiritual 2018/05/04
Credit: Pixabay
Point
・明晰夢はメンタル・ヘルスにいい影響を与える
・明晰夢の「頻度」よりもその「濃さ」の方が重要
・やり方次第では逆にメンタル・ヘルスを悪化させる可能性があるので、慎重な運用が必要

 

「いま自分は夢をみている」と意識しながらみる夢、「明晰夢」。本サイト「ナゾロジー」でもその “how to” を含め何度か紹介してきました。

科学的に「明晰夢」をみるための最も効果的な方法が判明

過去の研究においてもそのポジティブな側面は紹介されてきましたが、さらに最新の研究で、「明晰夢」がメンタル・ヘルスにいい効果をもたらすことを明らかにしています。

Lucid Dreaming: Intensity, But Not Frequency, Is Inversely Related to Psychopathology
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2018.00384/full

ベン・グリオン大学の研究者が約200人の生徒を対象に行なったこの研究において、生徒たちは自らの明晰夢、睡眠障害、メンタル・ヘルスについて報告をしました。

研究チームは被験者たちのメンタル・ヘルスを測る指標として「うつ」、「不安」、「強迫性障害」、「ストレス」、「統合失調症傾向」、「意識の解離」の兆候について調査。その結果、被験者たちがみていた明晰夢の「頻度」は関係なく、「濃い」明晰夢をみた人たちには、上記の兆候があまりみられないことがわかりました。

「濃い」明晰夢は、その「意識の強さ」、「コントロールの可否」、「長さ」によって定義されています。つまり、ふつうの夢とは異なる明晰夢の特徴が強い夢は「濃い」ものであるとされ、その「濃い」明晰夢をみた人ほど、メンタル・ヘルスに関していい兆候がみられたのです。

Photo by Dawid Zawiła on Unsplash

たとえば、現実世界で火に飛び込んでみたり、赤の他人とセックスをすれば、深刻な結末が待っている可能性も。しかし明晰夢の中ではそういったリスクを心配する必要がなく、やりたいことができてしまいます。そのように、「濃い」明晰夢によってふだん抑圧しているものを発散することで、結果としてメンタル・ヘルスにいい影響を与えていることが考えられます。

しかし、この結果は「メンタル・ヘルスを支えるために今すぐ明晰夢を導入すべき」と、明晰夢を推奨しているものではありません。明晰夢に執着するあまり、逆に入眠しにくくなったりすることでメンタル・ヘルスを悪化させてしまっては本末転倒です。研究者たちも、このテクニックの慎重な運用を勧めています。

 

「夢」を覚えておくには「ビタミンB6」が効果的と判明

 

via: bustle, psychologytoday / translated & text by なかしー

 

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