ストレスによってアレルギーが悪化するかもしれない
ストレスによってアレルギーが悪化するかもしれない / Credit:Depositphotos
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ストレスで鼻アレルギーが悪化するメカニズムの一端が明らかに

2021.05.23 Sunday

Relieve Your Stress, Relieve Your Allergies – Increased Allergic Reactions May Be Tied to Stress Hormone https://scitechdaily.com/relieve-your-stress-relieve-your-allergies-increased-allergic-reactions-may-be-tied-to-stress-hormone/ ストレスに関連するアレルギー疾患の新規治療薬開発に期待 アレルギー疾患の症状が精神的ストレスによって悪化メカニズムの一端を解明する https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2020/210323
Stress and Nasal Allergy: Corticotropin-Releasing Hormone Stimulates Mast Cell Degranulation and Proliferation in Human Nasal Mucosa https://www.mdpi.com/1422-0067/22/5/2773

以前から精神的ストレスとアレルギー症状の悪化には関連があると考えらえていましたが、そのメカニズムは解明されていませんでした

ところが最近、日本・大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学の高市 美香氏ら研究チームが、ストレスとヒト鼻粘膜内のアレルギー発症の関連性を発見。

論文によると、ストレスによって放出されるホルモンが、アレルギーの原因となる免疫細胞を活性化させていたとのこと。

研究の詳細は、3月9日付けの科学誌『International Journal of Molecular Sciences』に掲載されました。

鼻の免疫細胞がストレスホルモンに反応

高市氏は、「日々の診療の中で、精神的ストレスによって症状が悪化したというアレルギー患者に出会うことが多い」と述べており、今回の研究のきっかけになったとのこと。

研究の対象になったのは、ストレスホルモンである「コルチコトロピン放出ホルモン(CRH:corticotropin releasing hormone)」です。

CRHは人が精神的ストレスを感じたときに分泌されるため、「ストレス応答ホルモン」として知られています。

鼻の免疫細胞にはストレスホルモンに反応するスイッチがある
鼻の免疫細胞にはストレスホルモンに反応するスイッチがある / Credit:Depositphotos

またこれまでの研究によって、ヒト鼻粘膜にある免疫細胞「肥満細胞」が、CRHの受容体をもっていると判明していました。

つまり鼻の免疫細胞にはストレスホルモンに反応するスイッチがあるのです。

アレルギーとは免疫細胞の過剰反応であるため、「ストレス→ストレスホルモンCRH→免疫細胞→アレルギー」の導線が見えてきました。

そこで研究チームは、CRHがヒト鼻粘膜内のアレルギー発症に関わっていると仮説を立て、実証するための研究を行いました。

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