女王アリを他人の巣間に「放り込み」現地のオスと交尾させ奇妙な習性を確認!
女王アリを他人の巣間に「放り込み」現地のオスと交尾させ奇妙な習性を確認! / Credit:Canva,ナゾロジー編集部
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女王アリを巣穴に「放り込み」見知らぬオスと交尾させる奇妙な習性を確認! (3/3)

2021.08.27 Friday

2021.05.20 Thursday

前ページ本当にすごいのは女王ではなく「輸送アリ」のほうだった

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諸国漫遊を終えた女王アリのその後

春になると女王は越冬していた他人の巣穴から抜け出して新たな巣の創始者になる
春になると女王は越冬していた他人の巣穴から抜け出して新たな巣の創始者になる / Credit:Canva,ナゾロジー編集部

今回の研究により、「Cardiocondyla elegans」種では、若い女王が輸送アリの支援を受けて、巣穴から巣穴に運ばれ、連続的に交配を行っていることが示されました。

女王の輸送は冬になると中断し、女王は輸送された先の巣穴で越冬します。

そして春が来ると巣穴から抜け出し、新しいコロニーを作りはじめます

女王がオスから受け取った精子は体内にある特別なふくろに保存されており、一生をかけてゆっくりと使われていきます。

いくつかの種では、卵子を受精させるために必要な精子は2つだけであり、女王が放出するのも1つの受精卵につき2つだけであることが知られています。

人間が受精のために4000万から1億5000万もの精子を必要とするのに比べると、極めて効率的だと言えるでしょう。

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