毎日コーヒーを飲む人は脳の接続性が異なる
毎日コーヒーを飲む人は脳の接続性が異なる / Credit:Depositphotos
brain

コーヒーを飲む人は、飲まない人と異なる「コーヒー脳」をもっている (2/2)

2021.05.24 Monday

前ページコーヒーを飲む人は「コーヒー脳」になり、機能性が向上する

<

1

2

>

普段コーヒーを飲んでいなくても一時的に「コーヒー脳の力」を引き出せる!?

(A)コーヒー常飲者の接続性が低下した脳内ネットワーク, (B)グループごとの接続性。コーヒー常飲者の値は低く、非常飲者もコーヒーを飲んだ後は一時的に低くなる, (C)カフェイン飲料の消費頻度と脳接続性の関係
(A)コーヒー常飲者の接続性が低下した脳内ネットワーク, (B)グループごとの接続性。コーヒー常飲者の値は低く、非常飲者もコーヒーを飲んだ後は一時的に低くなる, (C)カフェイン飲料の消費頻度と脳接続性の関係 / Credit:Nuno Sousa et al., Molecular Psychiatry(2021)

またコーヒーを常飲する人は、など他の脳領域でも効率化が確認されたとのこと。

加えて、学習や記憶、集中力において顕著な向上も確認できました。

そして脳の接続パターンの変化は、普段コーヒーを飲まない人でも、1杯のコーヒーを飲んだ後に一時的に再現されました。

つまりコーヒーには「一時的に脳機能を効率的にさせる」効果があると言えます。

そして毎日飲み続けるなら、「脳が変化し、その効果が恒久的になるかもしれない」のです。

しかし良い結果ばかりではないかもしれません。

今回の調査では、コーヒー常飲者が不安やストレスにおいても高い数値を示していたとのこと。

研究チームは、「コーヒーまたはカフェインの摂取量が多いとストレスや不安が増大するのか、あるいはストレスや不安が多いとコーヒーやカフェインの摂取量が増大するのか、2つの解釈が可能である」と述べています。

いずれにしても今回の研究は、コーヒーの常飲が脳に変化を与える可能性が示唆されています。

コーヒー好きな皆さん、あなたの脳もすでに「コーヒー脳」になっているのかもしれません。

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

脳科学のニュースbrain news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!