1回目のワクチン接種でどれだけ保護されるようになるか? 入手可能な最新の情報から比較するファイザー・モデルナ・アストラゼネカのワクチン
1回目のワクチン接種でどれだけ保護されるようになるか? 入手可能な最新の情報から比較するファイザー・モデルナ・アストラゼネカのワクチン / Credit:Canva
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「ワクチンの有効性を比較」ファイザー・モデルナ・アストラゼネカの初回ワクチン接種の効果は?

2021.05.29 Saturday

How much protection you get from one shot of the Pfizer, AstraZeneca, and Moderna vaccines, according to the best available data https://www.businessinsider.com/covid-vaccine-one-shot-effectiveness-pfizer-moderna-astrazeneca-vaccines-dose-2021-3 FDA Review of Efficacy and Safety of Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine Emergency Use Authorization Request https://www.fda.gov/media/144337/download
Single-dose administration and the influence of the timing of the booster dose on immunogenicity and efficacy of ChAdOx1 nCoV-19 (AZD1222) vaccine: a pooled analysis of four randomised trials https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00432-3/fulltext

5月26日現在、新型コロナウイルスの感染者は全世界で1億6800万人となり、死亡者数は349万人にものぼっています。

一方、ウイルスに対抗するためのワクチン接種も世界各地で進んでおり、アメリカでは人口の約44%にあたる1億4700万人が、イギリスでは人口の51%にあたる3400万人が1回目の接種を終えています

ちなみに我が国、日本の接種率は5.2%です(執筆時)。

各社が開発したワクチンは2回の接種が必要とされていますが、接種がはじまりつつある現段階では、1回目の段階に留まっている人々の数も膨大であり、疫学的にも大きな比率を占めています。

そこで今回、欧州医薬品庁の元薬物安全委員会のメンバーであるエンバス氏によるデータ分析が行われ、各社のワクチンが1回目の接種でどれほどの保護が得られるかが調べられました。

ファイザー社新型コロナワクチン:少なくとも80%

ファイザー:少なくとも80%
ファイザー:少なくとも80% / Credit:ファイザー

FDA(アメリカ食品医薬品局)から発表された内容によると、ファイザー社のワクチンは1回目の接種の終了後に、52.4%の保護効果があるとされました。

ただこの52.4%にはワクチンが効果を発揮するまでに必要な11日間(打った瞬間から効くわけではないため)も含まれていました。

そのためエンバス氏らは改めて、効果があらわれた後の保護能力を算出しました

結果、ファイザー社のワクチンの1回の接種は、少なくとも80%、おそらくは90%の防御効果が得られると結論しました。

加えて、ファイザー社のワクチンを1回接種した場合、入院が必要になるほどの重症化や死亡のリスクが100%(重症化および死者0人)防がれることがわかりました。

ただ重症化と死亡に対する防御効果の試験は小規模であり、十分な検証を行うにはさらなる調査が必要です。

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