遅延効果は可逆性あり!臓器移植に役立つかも!
研究チームは、重水による活動遅延が温度変化を必要としないことを強調しています。
彼らによると、「同じ温度でも細胞活動がスローモーションになるのは非常に興味深いことです。これまで物理学的にその可能性を提供してきたのは、相対性理論だけです」とのこと。
さらにこの現象は可逆性があります。
時間遅延させた細胞を通常の水性媒体に移すと、すぐに元の性質を取り戻すのです。
通常、細胞は活動的であり、大きな変化を受けると死んでしまいます。
ところが今回の実験では細胞は死なず、単にスローモーションになっただけであり、性質も元に戻りました。
そのためチームは、今回の研究が、細胞や組織の生命力を長く維持することに応用できると考えています。
将来的には、臓器を重水に浸けて長期保存できるようになるかもしれないのです。