水に病原体を捕捉する装置。蛍光試薬を捕捉した例
水に病原体を捕捉する装置。蛍光試薬を捕捉した例 / Credit:角谷 晃司(近畿大学)-世界初!飛沫で浮遊するウイルスを水に回収、殺菌に成功 除菌機能をもつ空気清浄機やウイルス量モニタリングへの応用に期待(2021)
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世界初!飛沫で浮遊するウイルスを水に回収、殺菌に成功

2021.06.10 Thursday

世界初!飛沫で浮遊するウイルスを水に回収、殺菌に成功 除菌機能をもつ空気清浄機やウイルス量モニタリングへの応用に期待 https://research-er.jp/articles/view/100058
A Simple Electrostatic Precipitator for Trapping Virus Particles Spread via Droplet Transmission https://www.mdpi.com/1660-4601/18/9/4934

新型コロナウイルスは依然として猛威を振るっており、より効果的な感染症対策が求められています。

近畿大学薬学総合研究所に所属する角谷 晃司教授ら研究チームは、静電気の特性を利用し、ウイルスなどの病原体を水に捕捉する装置を開発しました

これにより世界で初めて、飛沫で空中に浮遊するウイルスを効果的に回収・殺菌することに成功

研究の詳細は、5月6日付の学術誌『International Journal of Environmental Research and Public Health』に掲載されました。

世界初!飛沫で浮遊するウイルスを回収・殺菌

飛沫で浮遊するウイルス
飛沫で浮遊するウイルス / Credit:Depositphotos

研究チームは空気中の小さな物質を閉じ込めるために、電荷によって形成される「静電場」に注目。

これまでにカビの胞子や、花粉、煙、昆虫などを捕捉できる「静電場スクリーン」を開発してきました。

そして今回新しく開発された装置では、さらに小さな物質である「飛沫で浮遊するウイルス」をキャッチすることに成功

ウイルスは装置内の水に回収された後、オゾンを添加することで99%以上殺菌することもできました。

実験には新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に構造が類似した「バクテリオファージφ6」が使用され、実際に回収できたとのこと。

新しい装置は、新型コロナウイルスにも適用できると考えられます。

次ページ「飛沫を帯電させてウイルスごと回収する装置」の開発に成功!

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