脳波センサで「労働者の感情を監視するシステム」が中国で実用化

technology 2018/05/07

Point
・中国では脳波を検出して労働生産性を高める動きが高まっていると、同国内の報道機関
・製造ラインや公共交通機関、軍隊などで利用されており、脳波の情報から感情やストレスを監視している

 

中国において、「脳波を検出して感情を監視し、労働生産性を高めるシステム」を導入する動きがあると、中国の報道機関が報告しています。

報道によると、現在中国では製造ラインや公共交通機関、軍隊で働く労働者に脳波センサーを帽子やヘルメットに取り付けて労働者の精神的ストレスや感情を監視しているとのこと。そして、その監視により労働者の休憩時間などを調整することで作業効率を向上させているようです。

上海のテクノロジー企業Deayeaは、電車の運転手に脳波検出デバイスを取り付けた帽子を定期的に被せ、運転手の疲労や注意不足などの脳の活動を検出していると述べています。検出の正確さは90%以上と言われており、もし運転手が居眠りしようとすればアラームを鳴らすことができます。

電車の運転手に取り付ける脳波センサーと作業キャップ

この報道に対してマサチューセッツ工科大学は、脳波検出には制限があり、脳波と感情の関係性については未だに不明なことが多いので、信憑性に欠けると述べています。

また、北京師範大学のシャオ・ジャン氏は、「この技術はビジネスを盛り上がらせるかもしれないが、職権乱用によるマインドコントロールやプライバシーの侵害、さらには思想警察の誕生にもつながるかもしれない」と語っています。

 

この技術が本物なら、どこまで労働者が管理されているのか、個人情報は安全に取り扱われているかなど、様々な問題が生じます。こんなディストピア的な技術が出てくると、未来の労働環境について考えてしまいますね。

 

via: SCMP, MIT / translated & text by ヨッシー

 

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