ヒゲワシ
ヒゲワシ / Credit:Depositphotos
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世界初!猛禽類への生体工学インプラント手術に成功

2021.06.20 Sunday

World’s first bionic vulture created https://www.livescience.com/vulture-gets-bionic-leg.html
Avian extremity reconstruction via osseointegrated leg-prosthesis for intuitive embodiment https://www.nature.com/articles/s41598-021-90048-2?utm_source=commission_junction&utm_medium=affiliate&utm_campaign=3_nsn6445_deeplink_PID100052172&utm_content=deeplink

ヒゲワシ(学名:Gypaetus barbatus)を含む猛禽類の足は、獲物を捕まえたり着地したりと、生きていくために欠かせないものです。

オーストラリア・ウィーン獣医科大学(University of Veterinary Medicine Vienna)に所属する獣医サラ・ホッグシュルツ氏ら医療チームは、片足を失った野性のヒゲワシに金属製の義足を移植しました

世界で初めて、猛禽類への生体工学移植が成功したのです。

手術の詳細は、6月11日付の科学誌『Scientific Reports』に掲載されました。

片足を失ったヒゲワシ

ミアと名付けられた野性の若いヒゲワシは片足を失いました。

ミアの両親が巣を作るために使用した羊毛繊維が足首に絡み、壊死してしまったのです。

医療チームによって治療されましたが、足首から下は切断しなければいけませんでした

片足を失ったヒゲワシのミア
片足を失ったヒゲワシのミア / Credit:Sarah Hochgeschurz(University of Veterinary Medicine Vienna)_Avian extremity reconstruction via osseointegrated leg-prosthesis for intuitive embodiment(2021)

一時的に命が助かったとはいえ、足がないことはヒゲワシにとって死刑判決を受けたようなものです。

猛禽類が生きていくためには、その足で着陸したり歩いたりしなければいけません。

獲物を捕まえるのにも必須です。

そのため医療チームは、ミアに義足を作ってあげることにしました。

取り外し可能な一般的な義足ではなく、ミアの体に義足を埋め込み、一体化させようとしたのです。

これは世界初の猛禽類への生体工学インプラント手術です。

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