メスと体を縫い合わされ子宮移植を受けたオスマウスが出産成功!
メスと体を縫い合わされ子宮移植を受けたオスマウスが出産成功! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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メスと体を縫い合わせ「子宮移植されたオスマウス」が出産成功 (2/4)

2021.06.18 Friday

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オスが健康な子マウスを産んだ

健康な子マウスがうまれる確率はメスマウスからのほうが多かった
健康な子マウスがうまれる確率はメスマウスからのほうが多かった / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

オスに移植された子宮に生理周期を確認すると、研究者たちは結合マウスの発情期を待ちました。

そして時期が来ると、体外受精によってあらかじめ用意していた受精卵842個のうち、562個をメスの子宮に、そして残りの280個をオスの子宮に移しました。

結果、メスの子宮では162個(30%)が、オスの子宮では27個(9.6%)で正常な発生がみられました。

そして妊娠期間が満期(21.5日)に達すると帝王切開を行い、オス・メス双方の子宮から胎児を取り出して育てました。

すると、オスの子宮からうまれた子マウスのうち10匹が成体になり、また追加の実験では、次世代(孫)の繁殖にも成功しました。

また、これら10匹の子マウスを解剖してみたところ、心臓・肺・肝臓・腎臓・脳・精巣・卵巣・子宮に明らかな異常は存在しませんでした。

この結果は、オスに移植された子宮が正常に機能し、健康な子マウスを育成できることを示します。

哺乳類のオスで健康な子供の妊娠・出産に成功したのは、本研究が世界ではじめてです。

しかしオスの妊娠・出産という大きな科学的成果があった一方で、課題もありました。

成功した10匹の健康な子マウスの陰で、異常な奇形個体が産まれていたのです。

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