ZTFによって発見された直径4,300キロメートルの白色矮星。月の直径3,500キロメートルとほぼ同サイズ
ZTFによって発見された直径4,300キロメートルの白色矮星。月の直径3,500キロメートルとほぼ同サイズ / Credit:caltech,Giuseppe Parisi/A White Dwarf Living on the Edge(2021)
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月サイズなのに質量は太陽の1.35倍! 史上最小の白色矮星が見つかる

2021.07.05 Monday

A White Dwarf Living on the Edge(caltech) https://www.caltech.edu/about/news/a-white-dwarf-living-on-the-edge
A highly magnetized and rapidly rotating white dwarf as small as the Moon https://www.nature.com/articles/s41586-021-03615-y

太陽のような軽い星は、最終的に外層を失ってコンパクトな白色矮星という天体に変わります。

通常、白色矮星は地球くらいのサイズに太陽ほどの質量があると説明されますが、新たな研究はもっと極端な天体を発見しました。

米カリフォルニア工科大学(Caltech)の研究チームは、月とほぼ同サイズでありながら、太陽の1.35倍もの質量を持った白色矮星を発見したと報告しています。

これは観測史上もっとも小さい白色矮星であり、もっとも重い白色矮星でもあります。

研究の詳細は、6月30日付で科学雑誌『Nature』に掲載されています。

月サイズなのに太陽より重い白色矮星

月とほぼ同サイズの白色矮星
月とほぼ同サイズの白色矮星 / Credit:caltech,Giuseppe Parisi/A White Dwarf Living on the Edge(2021)

今回発見されたのは「ZTF J1901+1458」と名付けられた、非常に小さな白色矮星です。

そのサイズは直径約4,300キロメートルで、月の直径は約3,500キロメートルより少し大きい程度です。

それでありながら、重さは太陽の1.35倍あります。

月と太陽のサイズ差がどれほどか比べると、こんな感じです。

太陽と太陽系天体の比較
太陽と太陽系天体の比較 / Credit:depositphotos

こうして太比べると、もはや月なんてただの点ですね。

これを見ると月のサイズに太陽以上の質量詰まっているという「ZTF J1901+1458」がいかに凄まじい天体か理解できます。

では、この白色矮星は、なぜそこまで圧縮されてしまったのでしょうか?

実のところ白色矮星が非常にコンパクトで重いという事実は、さほど驚くべきことではありません。

直感に逆らうかもしれませんが、白色矮星という天体は、重くなるほど小さくなってしまう星なのです。

ここには白色矮星という星の形成メカニズムが関係していきます。

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