1つの製剤で2種類の検査が可能
1つの製剤で2種類の検査が可能 / Credit:(左)Depositphotos,(右)Depositphotos
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尿検査と画像から「がんの有無と位置まで」わかる薬品が開発される

2021.07.19 Monday

Nanoparticle urine test diagnoses cancer and pinpoints its location https://newatlas.com/medical/nanoparticle-urine-test-diagnoses-cancer/ A noninvasive test to detect cancer cells and pinpoint their location https://news.mit.edu/2021/cancer-test-nanoparticles-urine-0715
Microenvironment-triggered multimodal precision diagnostics https://www.nature.com/articles/s41563-021-01042-y

2020年、アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)に所属するサンゲータ・バティア氏ら研究チームは、尿検査でがんの有無を見極める方法を発表しました。

しかし尿検査だけでは、がんに侵されている場所を特定きません。

そこで今回、同研究チームは以前の検査用の製剤を改良し、画像検査でがんの場所も特定できるようにしました。

研究の詳細は、7月15日の科学誌『Nature Materials』に掲載されています。

尿検査でがんの存在を検知

尿検査でがんの有無が分かる
尿検査でがんの有無が分かる / Credit:Depositphotos

研究チームが開発したがん検査には、がんの「全身に広がる性質」が利用されています。

がんは発生源から徐々に全身に広がっていきますが、これはがん組織に発現する酵素「プロテアーゼ」が周囲のタンパク質を切り刻むからです。

そこで研究チームは投与するナノ粒子を、「プロテアーゼによって分解されるペプチド」でコーティングしました。

ナノ粒子は体内を巡って尿と一緒に排出されますが、体内のどこかにがんがあれば、ナノ粒子には「がんによる傷跡」が残るのです。

実際に行われたテストでも、この尿検査ががんの存在を検知できると示されました。

しかし、「がんの場所」を特定できるわけではありません。

そこで研究チームは尿検査に利用した製剤(ナノ粒子)を改良することにしました。

次ページ改良された製剤は画像検査も可能!がんの場所が明らかに!

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