ごみ箱のふたを開けるオウムとそれを観察するオウム
ごみ箱のふたを開けるオウムとそれを観察するオウム / Credit:Barbara C. Klump(Max Planck Institute of Animal Behavior)_Innovation and geographic spread of a complex foraging culture in an urban parrot(2021)
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オウムたちがごみ箱を開ける方法を「まねっこ」で広げている

2021.07.25 Sunday

Clever cockatoos learn through social interaction https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-07/m-ccl071621.php
Innovation and geographic spread of a complex foraging culture in an urban parrot https://science.sciencemag.org/content/373/6553/456

近年オーストラリアの各地で、ゴミ箱のふたを開けて中身をあさるオウムが増加しています。

ドイツのマックス・プランク動物行動研究所(Max Planck Institute of Animal Behavior)に所属するバーバラ・クランプ氏ら研究チームは、この増加がオウムたちの「模倣」の結果であると報告しました。

オウムたちは「ごみ箱を開けられる賢いオウム」の真似をすることで学習していたのです。

研究の詳細は、7月23日付の科学誌『Science』に掲載されました。

オウムに社会的学習能力はあるのか?

真似して学ぶ「社会的学習」
真似して学ぶ「社会的学習」 / Credit:Depositphotos

人間は他者を観察し模倣することで学習できます。

これは「社会的学習」と呼ばれています。

クランプ氏によると、「霊長類や鳥など一部の動物も社会的学習を行っているように見える」とのこと。

しかし、「人間と比較して、動物がお互いから何かを学ぶという既知の例はほとんどありません」とも付け加えています。

ところが数年前、研究チームは「オウムがごみ箱のふたを開ける動画」を見つけ、興味を抱きました。

このオウムはオーストラリアに広く分布しているキバタン(学名:Cacatua galerita)と呼ばれる種であり、くちばしと足を使って重いふたを持ち上げ食料を入手していました。

クランプ氏は「食料を得るためのこのような独創的かつ革新的な方法は、体系的に研究する必要がある」と考えました。

そして「オウムがごみ箱を開ける方法」の研究が始まり、最終的には社会的学習能力を明らかにするものとなりました。

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