子どもの「宿題」手伝いすぎはNG。「根気強さ」に影響

education 2018/05/12
Photo credit: ascarletfaerie on Visual hunt / CC BY-SA
Point
・子どもの宿題を親が手伝いすぎると、子どもに根気強さが身につかない傾向がある
・子どもは親が黙っていると「自分の力が信用されている」といったメッセージを受け取る

 

東フィンランド大学とユヴァスキュラ大学の共同研究により、子どもにとってプラスのはずの、宿題の「お手伝い」が、結果としてプラスに働かない場合があることがわかりました。

Maternal homework assistance and children’s task-persistent behavior in elementary school
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0959475217301512?via%3Dihub

小学校2-4年生が対象となったこの研究において、母親が子どもの自立を促してあまり「お手伝い」をしなかった場合に、子どもが何事に対しても粘り強く頑張れる傾向があらわれました。逆にいえば、具体的なアドバイスを用いて母親がしっかりと子どもの「お手伝い」をした場合、子どもの根気強さは減少する傾向にあったということ。

研究を行った Jaana Viljaranta准教授は、「あまり母親からのお手伝いを受けなかった場合、子どもは “あなたの力を信用している” といった無言のメッセージを受け取っていると考えられます。そしてこれが子どもの自信につながり、根気強さが増しているのでしょう」と説明しています。

逆に、子どもから頼まれてもいないのに具体的なアドバイスをしてしまえば、子どもは “自分の力が信用されていない” といったメッセージを受け取ることになります。

Credit: Pixabay

さらに、「根気強さ」は直接子供のスキル向上に関わってきます。何かを習得するには長期的なアプローチが必要になるからです。Viljaranta准教授は、「子どもの宿題を手伝うときは、それが子どもにとって本当に必要なのか考えることが重要です。もちろん、必要とあらば、具体的なアドバイスをしなければいけないときもあります。しかしそれは、本当に子どもが困っているときであって、いつでも早く問題を解決させればいいわけではないのです」と語っています。

 

子どもが壁にぶつかっているとき、すぐに手を差し伸べてあげたくなるのが親の心情。しかし、さらに未来を見据え「子どもの自立」をゴールに置くとすれば、ときに苦しんでいる子の姿を見守るのも、親の仕事のようです。

 

心理学者「サンタがいるという嘘は子どもの心の健康に良い」

 

via: eurekalert / translated & text by なかしー

 

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