木星や金星の重力によって地球の軌道が変化していたことが判明。気候や地理に影響

space 2018/05/09
Credit:Freddy vdd / Solar system planets
Point
・ラトガース大学は、木星と金星が地球の公転軌道を変化させることを示す岩石を発見
・地球の公転軌道が40万5千年周期で変化するという理論の裏付けに
・気候や生態系などの様々な現象の解明につながる可能性

 

ラトガース大学のデニス・ケント氏率いる研究チームが、木星と金星の重力が地球の公転軌道を一定周期で変化させるという仮説を裏付ける証拠を発見しました。

Empirical evidence for stability of the 405-kiloyear Jupiter–Venus eccentricity cycle over hundreds of millions of years
http://www.pnas.org/content/early/2018/05/01/1800891115

この研究はミランコビッチ理論と呼ばれる、地球の気候が約40万年の軌道変化で繰り返されるという理論が基になっています。この軌道の周期的な変化によって日射量が変動し、氷河期がもたらされるのです。

今回の調査では気候変動によって地質が変化することを利用して、本当に40万5千年ごとに地質が変化しているか、堆積物を掘り起こして調査を実施しました。

研究者らは、アリゾナ州の国立公園で2億年前からの堆積物を採取し、ニュージャージー州にある先史時代の湖の堆積物と比較。その結果、2地点とも同じように40万年周期で堆積物の変化がみられました。

これは軌道変化と気候や環境、恐竜や化石なども含め世界の40万5千年の周期的な変化に結びつけることができます。

デニス・ケント氏は、「気候サイクルは直接的に地球の軌道に関係があり、地球に届く太陽光のわずかな違いで気候や生態系の変化が起こってしまう」と述べました。

さらに、「この調査から過去の出来事の正確な日付を得ることで、化石について相違点や類似点など多くの新しい発見を得ることができる」と、気候や生態系など様々な分野の発見につながる可能性を示しています。

 

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via: ScienceAlert / translated & text by ヨッシー

 

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