ブロックを積み上げて建物を作るゲーム「マインクラフト」は自閉症の子どもを持つ親たちにも絶賛されている
ブロックを積み上げて建物を作るゲーム「マインクラフト」は自閉症の子どもを持つ親たちにも絶賛されている / Credit:pixabay
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自閉症の子どもたちを救う「マインクラフト」の世界、ゲームがもたらす良い影響

2021.08.07 Saturday

How Minecraft is helping children with autism make new friends(newscientist) https://www.newscientist.com/article/mg23030713-100-how-is-helping-children-with-autism-make-new-friends/ Minecraft at 33 million users – a personal story(The Guardian) https://www.theguardian.com/technology/2013/sep/05/minecraft-33-million-users
“Will I always be not social?”: Re-Conceptualizing Sociality in the Context of a Minecraft Community for Autism https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/2858036.2858038

「マインクラフト」はレゴのようにブロックを配置して、建物やオブジェを作りそこで冒険できる極めて自由度の高い人気ゲームです。

そしてこのゲームはただブロック遊びをするだけでなく、コミュニティを作って大勢の人と交流して遊ぶこともできます。

さらにこのオンラインゲームは、何千人もの自閉症の子どもたちにとっても社会的スキルを学ぶ重要な場として活躍しているのです。

社会とのつながりをうまく保てない子どもたちを救う「マインクラフト」は、彼らに対しどのように機能しているのでしょうか?

このテーマは、カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)のケイト・リングランド(Kate Ringland)氏が、2016年に開かれた『Human Factors in Computing conference』などの学会で発表されています。

建築ゲーム「マインクラフト」の魅力

自由度の高いゲーム「マインクラフト」
自由度の高いゲーム「マインクラフト」 / Credit:pixabay

「マインクラフト」。このゲームについては説明は不要だという人も多いでしょう。

このゲームでは、ブロックを積み上げて部屋や家、さらに大きな建築物やマップを作っていくことが可能で、さらにそこを舞台にして冒険することもできます。

割と何でもできてしまう自由度の高いゲームです。

そして、そうした自由度の高さ、創造性を発揮できるゲームデザインがある子どもたちを救う要因となりました

カナダのスチュアート・ダンカン氏は、自身が軽度発達障害を持っており、自閉症の息子を育てていました。

そんな彼が息子とともにゲーム「マインクラフト」にハマったのです。

自閉症の子どもたちは、人とのコミュニケーションに困難を抱えていますが、知能が低いというわけではなく、また驚くほどの創造性を発揮する場面も多くあります。

そんな彼らにマインクラフトはぴったりなゲームだったのです。

ダンカン氏は、同じように自閉症の子どもを育てる親たちから、子どもたちがマインクラフトに夢中になっているという話を聞きました。

ただ、彼らはゲームを愛しているにも関わらず、多くの場合、他のプレイヤーたちからいじめられていたのです。

ダンカン氏は自身がカナダでウェブ開発の業務に携わっていた経験から、2013年にこうした子どもたちのためのマインクラフトの専用サーバー「Autcraft(オートクラフト)」を立ち上げました。

当初、彼はこの招待制サーバーには、10人から20人くらいが集まればいいだろうと考えていました。

ところが、驚いたことに最初の数日で参加者数は数百人に達したのです。

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