年齢別ガイド付。幼少期の音楽トレーニングが成人後の認知能力を向上させると判明

life 2018/05/16

Point
・長期的な音楽トレーニングによって、意思決定や問題解決などの認知処理を行う部分が発達することが判明した
・今回の研究以外にも、幼少期の音楽体験が言語や数学の能力を高めることが分かっている

 

グラナダ大学の研究者らは、長期的な音楽トレーニングによって生じる脳のネットワークの変化を調査しました。

調査では、音楽学校などの機関に所属する音楽トレーニングを10年間以上受けたミュージシャン142名を被験者としました。この被験者全員に神経心理学テストや行動テスト、聞き取りテストを行い、さらに利き手の調査とMRIスキャンを行いました。

Credit:University of Granada

その結果、ミュージシャンは認知処理を引き起こす脳の神経接続性が高いことが分かりました。これは、長期的な音楽トレーニングを行った人が、意思決定や問題解決などの認知処理に優れていることを示しています。

この研究以外にも、南カリフォルニア大学の調査では、幼少期の音楽体験が言語と読解のスキルに関する脳の発達を促進することが分かっています。また楽器を演奏することは数学の能力を高め、アメリカで行われる大学進学適性試験のスコアを上昇させることも知られています。

 

では、成長にあわせて効率的に音楽に触れさせるにはどうしたらいいのでしょうか。成長段階ごとの子どもの音楽趣向や、そのトレーニングガイドを紹介します。

 

成長にあわせた音楽トレーニング

幼児は言葉より先に歌の旋律を認識し、よく音まねをします。静かな音楽を流すことで、幼児を癒やしてあげましょう。激しい音楽は幼児への刺激が強すぎるため、あまりオススメできません。また、シンプルで短い歌を「高くて柔らかい声」で歌ってあげましょう。それが幼児の音楽の学習活動になります。

歩き始め

歩き始めの幼児はダンスを好み、音に合わせて身体を動かします。幼児たちに最も良いのは、歌を繰り返し聞かせることです。そうすることで、言葉の暗記や使い方の学習への刺激になります。ちょっとウィットのきいた面白い歌は、幼児たちを笑わせます。親しみのある歌や、その替え歌を歌ってみましょう。また、歌に合わせて、幼児が手やモノを叩くことでリズム感が得られます。

未就学児

歌うこと自体に喜びを感じくる頃です。まだ自分の歌唱能力に対する自意識はなく、言葉を発することに意欲的です。歌うことが好きで同じ言葉やメロディーを反復し、明確なテンポでリズムを刻みます。未就学児は動物やおもちゃ、また遊ぶことや周囲の人々など、親しみのある物事に関する歌や童謡が好きです。また、手遊びや伴奏に従っているか分からないような無意味なリズムも好みます。

就学児(10代未満)

ほとんどの就学児は、一連の出来事を数えたり綴ったり、思い出すような歌唱に興味が注がれます。また、様々な種類の音楽について好き嫌いを覚え始めます。彼らは音楽レッスンなどの音楽教育にも興味をもつようになるでしょう。

10代の少年少女

10代になると音楽を通して友情を形成し、親離れをし、子供っぽさから卒業します。彼らは放課後に親しい友人グループでたむろしたり、音楽を聞いたりします。彼らは音楽レッスンを受けることやバンドを組んで演奏することに強い関心を抱くようになります。ぜひ自由に音楽に携われる環境を提供してあげてください。

 

私たちは生まれた瞬間から、音楽の恩恵を受けることができます。それは大人も同じ。音楽教育には様々な方法がありますが、大人も子どもと一緒に音楽を楽しむことが、一番の秘訣なのです。

 

via: University of Granadabrighthorizons / translated & text by ヨッシー

 

関連記事

ミュージシャンは言語学習能力が高いことが判明

アイディアが浮かぶ秘訣は「幸せな音楽」を聴くことと判明

SHARE

TAG

lifeの関連記事

RELATED ARTICLE