発見された星は時速320万kmで天の川銀河の端へ向かって爆走している
発見された星は時速320万kmで天の川銀河の端へ向かって爆走している / Credit:ESA, CC BY-SA 3.0 IGO
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天の川銀河を時速320万kmで爆走する星が見つかる

2021.08.09 Monday

Scientists find chunk of blown-apart star hurtling through Milky Way at breakneck speed(Space.com) https://www.space.com/runaway-dead-star-hurtles-through-milky-way
8.9 hr Rotation in the Partly Burnt Runaway Stellar Remnant LP 40-365 (GD 492) https://iopscience.iop.org/article/10.3847/2041-8213/ac00a8

流れ星は、名前は星ですが実際は塵や岩の塊で、本当に星が宇宙を疾走しているわけではありません。

しかし、ボストン大学(Boston University)などの研究チームは、時速320万キロメートルで天の川銀河の端に向かって爆走する白色矮星を発見したと報告しました。

研究者によると、この星は連星の超新星爆発によって吹き飛ばされた可能性があり、ほぼ確実に銀河の外へと離れていくとのこと。

研究の詳細は、6月10日付けで科学雑誌『The Astrophysical JournalLetters』に掲載されています。

 

 

部分的な超新星で吹き飛ばされた星

恒星は限界質量に達すると超新星爆発を起こす
恒星は限界質量に達すると超新星爆発を起こす / Credit:canva

今回発見された星は「LP 40-365」と名付けられていて、現在地球から約2000光年離れた位置にあります。

これは白色矮星と呼ばれるタイプの星で、燃え尽きた太陽のコアと表現される死んだ星です。

これは超高密度の天体で、地球と同じくらいのサイズのものが一般的です。

それが天の川銀河の中を、時速320万キロメートルで爆走していたのです。

銀河の動きを無視して、超高速で暴走する星は珍しい存在です。

研究チームは、これが星が部分的な超新星爆発を起こし、弾き飛ばされた残骸だと考えています

「こうした種類の星が存在するという可能性を私たちが考え始めたのは、ここ数年のことです」

研究共著者であるボストン大学のオデリア・パターマン(Odelia Putterman)氏は、そのように述べています。

さらに、この星はもともと連星系の1つで、伴星から奪い取った物質によって超新星を起こしていたと考えられます。

しかし、研究者はなぜ、そんなことが言えるのでしょうか?

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