どうしてスキージャンプは大怪我しないのか
どうしてスキージャンプは大怪我しないのか / Credit:Depositphotos
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どうしてスキージャンプは大怪我しないのか (3/3)

2021.08.10 Tuesday

前ページスキージャンプの着地斜面が力積を小さくする

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スキージャンパーたちの技術の結晶

一度もスキージャンプをしたことのない人が、競技場を利用するなら確実に大怪我します。

なぜなら、スキージャンパーの技術があってこそ、安全な着地が成り立つからです。

スキージャンパーたちをよく観察すると、降下時に岩が落下するように落ちるのではなく、滑空するするような姿勢を取っていると分かります。

この姿勢が非常に重要であり、わずかな変化が飛距離と着地の結果に関わってきます。

スキージャンパーの姿勢は重要
スキージャンパーの姿勢は重要 / Credit:Depositphotos

さらにスキー板を正しい角度に保ったまま着地することも重要です。

空中の姿勢、滞空時間、着地場所、着地時のバランスなど、どれか1つの要素でも失敗してしまうなら、力積が大きくなり大怪我を負ってしまうでしょう。

実際、スキージャンプを習い始めた人たちは、足や腕、首の骨を折ることがよくあります。

トレーニングで怪我をしたことのないスキージャンパーはいない、と言えるほどです。

さて、スキージャンプで大怪我しないのはなぜだったでしょうか?

それは力積を小さくするためのさまざまな工夫のおかげでした。

スキージャンプ競技場の構造、そして何年もの練習によって培われてきたジャンパーの技術が、運動量の変化をとても小さくしていたのです。

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