8週間の瞑想トレーニングで「ボケー」から「シャキーン」への脳の切り替え能力が上がると判明!
8週間の瞑想トレーニングで「ボケー」から「シャキーン」への脳の切り替え能力が上がると判明! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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瞑想トレーニングで「脳をシャキっと切り替える」能力が上がると判明

2021.08.13 Friday

8 Weeks of Meditation Studies Can Make Your Brain Quicker https://neurosciencenews.com/meditation-consciousness-quickness-19112/
Longitudinal effects of meditation on brain resting-state functional connectivity https://www.nature.com/articles/s41598-021-90729-y

瞑想は脳の切り替え能力を上げる効果があるようです。

ニューヨーク州立大学の研究者たちにより『Scientific Reports』に掲載された論文によれば、1日10~15分の瞑想トレーニングを8週間行ったところ、脳が通常モードから注意モードに切り替わる速さが増したとのこと。

またいったん注意状態になった場合も、より長く注意を維持できるようになったそうです。

瞑想の効果を科学的に調べようとする試みには様々なものがありますが、今回の研究のように明確な結果が出るのは珍しいと言えるでしょう。

瞑想トレーニングは、脳をどのように配線しなおしたのでしょうか?

記事の最後には、研究で実際に行われた瞑想法を簡単に紹介しますので、参考にしてみてください。

瞑想は脳の神経回路を再編成する

瞑想は脳の神経回路を再編成する
瞑想は脳の神経回路を再編成する / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

近年、瞑想の与える様々な精神的効果が、脳科学によって明らかになってきました。

瞑想という非日常的な経験を積み重ねることで、神経活動パターンが再編成され、場合によってはは灰白質の密度増加など、脳の構造そのものを変化させることが報告されています。

この変化は、外部からの刺激や体の感覚を遮断し精神の集中する「瞑想」という新たな状態に、脳が適応することで生じると考えられています。

しかし、瞑想が脳のどの部分にどんな変化を与えるかといった、具体的な研究は詳しく行われていませんでした。

地球生命の中で瞑想が行えるのは人類のみであり、マウスやサルを用いた動物実験による知識を得ることができなかったからです。

瞑想の効果を科学的に調べるためには、究極的には、人間の脳を直接観察する必要がありました。

そこで今回、ニューヨーク州立大学の研究者たちは、8週間の瞑想トレーニングを行ってもらった被験者たちの脳の様子をMRI(核磁気共鳴)を用いて調べ、トレーニング前との比較を行いました。

すると、非常に興味深い結果が現れました。

瞑想は私たちの脳のモードチェンジを強化していたのです。

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