隣の席に座るだけで友達になれる確率が「7%」上昇すると判明!
隣の席に座るだけで友達になれる確率が「7%」上昇すると判明! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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「隣の席に座るだけ」で友達になれる確率が7%上昇すると判明

2021.08.15 Sunday

Assigned classroom seats can promote friendships between dissimilar students, study finds https://www.sciencedaily.com/releases/2021/08/210811162826.htm
Proximity can induce diverse friendships: A large randomized classroom experiment https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0255097

隣の席に座ると親しくなれる確率が跳ね上がるようです。

8月11日にドイツのライプツィヒ大学の研究者たちにより『PLOS ONE』に掲載された論文によれば、隣の席というだけで友達になれる確率が「7%」上がることが示されました。

7%というと微妙な数字な気がしますが、単に隣の席に座るだけで獲得できる数値としては異例と言えるでしょう。

どうやら距離的な近さという条件だけでも、2人の間には知らず知らずの間に「友情ポイント」が蓄積していくようです。

どうして隣の席に座るだけで、人間は仲良くなっていくのでしょうか?

「7%」が凄い数値である理由

「7%増加」が期待値「50%増し」になる
「7%増加」が期待値「50%増し」になる / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

近年の研究により、人間がどのような基準で友達を選ぶかが明らかになってきました。

友情の形成において最も重要なのは「自分自身との類似性」であることが判明しています。

この類似性には、性別・民族・成績・趣味・性癖・経済力・あるいは他人の目には一見してわからない隠れた要素など、様々なものが含まれます。

「類は友を呼ぶ」ということわざは、本当だったと言えるでしょう。

また、単純な接触の繰り返しが、好感度を上げるという「単純接触効果(ザイオンス効果)」も有名です。

あまり好きでない人でも、何度も会っているうちに悪くないと思えてくるのは、単純な接触が好感度を上げ、友情の形成を促しているからです。

人間の友情や好感度は複雑なようで、案外単純なのかもしれません。

そこで今回、ドイツのライプツィヒ大学の研究者たちは、新たに「隣の席に座る」ことが友情の形成に役立つかどうかを調べることにしました。

研究者たちは調査に当たってはまず、ハンガリーにある40の学校に通う、8歳から14歳の児童2966人に対して強制的な席替えを行いました。

また、どの生徒をどの席に座らせるかは乱数表を用いてランダムに決定。

そして1学期の間、席順を維持し続けてもらい、最後にクラスで最も親しい友人ベスト5を選んでもらいました。

すると、非常に興味深い結果が現れました。

離れた席に座った生徒が友人ベスト5に入る確率は15.3%に過ぎなかったのに対し、隣の席に座った生徒が選ばれる確率は22.3%にも及んだのです。

つまり、隣の席に座るだけで友達になれる確率が7%も上がっていたのです。

この結果は、たとえ強制的なものであっても、空間的な近さが、友情形成を促す強力な因子であることを示します。

そうなると気になるのが、空間的な近さが、他の友情形成を促す要因と組み合わさるとどうなるかです。

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