アルビノの両親からアルビノの赤ちゃんワニが産まれる

4月30日、ワイルド・フロリダで飼育されているワニ「スノーフレーク(27歳メス)」と「ブリザード(16歳オス)」から18個の卵が採取されました。
彼らは2017年からワイルド・フロリダのメンバーとなっており、これまで多くの人々を魅了してきました。
そして彼らの大きな特徴は、その真っ白な身体です。
アルビノと呼ばれる「遺伝子情報の欠損」が原因であり、先天的にメラニン色素をつくることができないのです。
身体の大きさや特徴が異なるものの、仲の良い2頭からはたくさんの卵が産まれました。

そして今月、献身的なお世話と監視のもとで18個のうち2個の卵が孵化。
しかも生まれた赤ちゃんたちは、両親と同じくアルビノの真っ白なワニだったのです。
早くも注目の的ですが、白くて美しい赤ちゃんたちの名前はまだ決まっていません。

ワイルド・フロリダの共同創設者であるサム・ハット氏は、今回の孵化成功について次のように語りました。
「私たちはアルビノワニの両親であるスノーフレークとブリザード、そして孵化したばかりの子ワニを助けてくれたチームをとても誇りに思っています」
ちなみにワイルド・フロリダは、アルビノワニの繁殖に成功している唯一の動物園であり、今回で2度目となります。
現在、世界にはおよそ100匹のアルビノワニがいるようですが、人間が世話をしているのはたったの12頭だけだと言われています。
今後、貴重なアルビノワニの赤ちゃんたちは、間違いなくワイルド・フロリダの人気者になっていくことでしょう。